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エッセイ:疲労感と餃子

昨日から甥っ子が遊びに来ている。子供は嫌いではないし、愛情ももちろんある。しかし、毎週となると正直、大変だ。父は「遊びに来い」というだけで、ほぼ、何もしない。母は病弱なため、相手をするのは、ほとんど私だ。いろいろ疲れる。

世の親御さんたちに敬意を表したい。自分の子となれば、愛情も責任も、また違った温度や感覚で芽生えるのかな。とも思うけれど、正直言って分からない。障がいを抱えながらも子育てをしている方もたくさんいる。でも、経済的に体力的にも私には今のところは難しいという予感がする。

きょうの晩ごはんは某有名チェーン店の餃子。
疲労感からか、全然入らない。3個がやっとだ。
おいしさもあまり、感じなかった。最近、幼い子供が犠牲になる事件、事故が頻発している。その度に私はいたたまれない気持ちになる。

その点では彼らは幸せだろうと思う。同時に人間として、未成熟な私は「自分の時間が欲しかった」と話したいつかの虐待で逮捕された母の心理が少しだけ分かったような気持ちになり、ゾッとした。

子育ての難しさ、そして尊さを考えた夜。
窓の外から鈴虫が「お疲れ様」と鳴いている。

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