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SEVENTEENという光

はじめに

先日、MAMAMOO(ママム)に対する情熱を文章にした。

MAMAMOOを好きになってから、ほかのアイドルの曲を聴いたり、韓国ドラマを見たりなど、韓国のエンタメにどっぷり浸かっている(楽しい…)。そして昨年秋ごろから、MAMAMOOがきっかけで知ったSEVENTEEN(セブンティーン)(通称セブチ)に対しても並々ならぬ情熱を抱くようになった。

そこで今回は、前半にSEVENTEENとの出会いとなったMAMAMOOとのコラボについて、後半に私の思う彼らの魅力について語りたい。
なお、SEVENTEENについてはかなり新規のファンで、その上他のファンの方と交流した経験も少ない。私の認識が少しずれている可能性もあるのでその点ご容赦いただきたい(もし間違っていることなどありましたら、ぜひご教示ください…。)

SEVENTEENとは

SEVENTEENとは、2015年にデビューした13人組の韓国のボーイズグループ。13人のメンバー+3つのチーム+1つのグループ=17という意味が込められている。VOCAL TEAM、HIPHOP TEAM、PERFORMANCE TEAMの3チームで構成され、楽曲制作から振付に至るまでメンバー自らが担当している(SEVENTEEN Japan official site参照)。

SEVENTEENとの出会い:MAMAMOOとのコラボ

私はMAMAMOOのファンダムの中でSEVENTEENを知った。2019年年末の「MBC歌謡大祭典」でMAMAMOOがカバーしたSEVENTEENの曲、「VERY NICE」のパフォーマンスがとても好きで、思い出したときに見ていた(私はスーツ姿のMAMAMOOが大好き)。

そしてこの一連のステージ中の最後を飾った、MAMAMOOの「You're the best」とSEVENTEENの「Clap」をミックスしたパフォーマンスも見たことがあったのだが、たぶんここでSEVENTEENを初めて知った。

その時はSEVENTEENに対して、「ミュージカルみたいだなあ、人がいっぱいいるなあ、歌もダンスもうまいなあ」という漠然とした感想しか抱いていなかった。昨年のある日、いつものようにスーツ姿のMAMAMOOを見たくなってしまった私は、再び彼女らの「VERY NICE」を見ていた。その時ふと、この原曲を歌っているSEVENTEENのことが気になった。

そこで私はついに本家SEVENTEENの「VERY NICE」のMVとカムバステージの動画にたどり着き、驚愕の嵐が吹き荒れた。MAMAMOOのカバーとはいい意味で大きく異なり、MVはまさに青春!といったような感じ。爽やかな彼らの姿がとてもまぶしい。


また印象的だったのはこちらのステージ。

彼らの情熱が、画面を突き破って飛び出してくるかのようにほとばしっていた…!掛け声を叫んだりするのはファンだけだと思っていたが、メンバーたちも「ウオ〜!」と叫んでおり、圧倒されてしまった。また驚いたのは彼らの一糸乱れぬダンスとフォーメーションの美しさ。人数が多く、体格差もありながら、ここまでまとまっていることに本当に驚いた。そしてめまぐるしく変わるフォーメーションは見ていて飽きない。MAMAMOOの「VERY NICE」はより落ち着いた雰囲気で、SEVENTEENとはまた違った良さがある。SEVENTEENのパフォーマンス見たことで初めて気づいたのだが、振り付けはほぼ同じであり、この難しい振り付けを踊りこなしつつも、自分たちの色にしてしまうMAMAMOOも見事!

ちなみにこの一連のステージの中では、SEVENTEENの5人がMAMAMOOの「Egotistic」のパフォーマンスを披露している。この曲は自己中心的な恋人への恨みつらみを歌った曲で、ラテン調のサウンドが特徴的。


SEVENTEENのカバーでは、ラテンの雰囲気を残しつつ、より落ち着いた曲調や振り付けになっている。ドスの効いた低い声なども相まって、静かに心の奥底で煮えたぎる恨みの感情の表出といった感じになっている。MAMAMOOとはまた違ったドロドロ感が醸し出されているのがいい。

この伝説的なコラボを、MAMAMOOとSEVENTEENの両方を好きになってから見るとより一層感動してしまう。特に先に述べた「You are the best」と「Clap」のミックスには、「すごい…私の好きな人たちが一緒に歌って踊ってる…」というしみじみとした感動が湧き上がってくる。まるでミュージカルやショーを見ているかのような素晴らしいパフォーマンスだ。双方のファンが曲の掛け声を覚え、それぞれのパフォーマンスで叫んでいるところも素敵だなと改めて思う。MAMAMOOとSEVENTEEN、MOOMOO(MAMAMOOのファン)とCARAT(SEVENTEENのファン)双方の信頼と尊敬の気持ちが感じられて胸が熱くなった。そしてMAMAMOOの大根のペンライトとSEVENTEENのダイヤモンドのペンライトが両方揺らめく観客席を見ると、感動してなんだか泣きそうになる。

後になって知ったが、他にもMAMAMOOが「Adore U」、SEVENTEENが「Decalcomanie」を歌っていたようだった。経緯は分からないのだが、お互いの曲をカバーする機会が多かったというのは個人的に嬉しい。どちらも原曲へのリスペクトが感じられつつも、グループの色が存分に発揮されている。MAMAMOOが歌う「Adore U」はしっとりとしたバラードにアレンジされ、「Decalcomanie」ではSEVENTEENならではの群舞を見ることができる。そして双方の力強い歌唱には心震わされるものがある。

どちらも共通して音楽は楽しいという普遍的なメッセージを体現しているような気がしていて、またここでも自分がMAMAMOOを好きになる過程で原点となったドラマ「Glee」が想起された。ステージでのパフォーマンスを見ると双方のレベルの高さのみならず、自身が音楽を心から愛して、楽しんでいることが伝わってくるから私たちも楽しめるんだと思う。

(追記:以下の「Adore U」と「Decalcomanie」の本家パフォーマン動画もぜひご覧ください!)


「HOME;RUN」に始まる底なしの沼

このようにMAMAMOOがきっかけでSEVENTEENの魅力を知った私は、彼らのことが気になって仕方なくなった。そしてMAMAMOOのファンダムの中で出会ったCARATでもある方におすすめの動画を教えていただいたのだが、それが「HOME;RUN」のカムバステージの動画だった。この動画との出会いが私をCARATとしてこの世に再び爆誕させることになったのである。その動画はこちら。


始まりからメンバーが音楽に合わせて一人ずつ登場していくのが、ミュージカルっぽくて一気に引き込まれた(もちろん本編もミュージカルのよう)。曲はジャズ調のレトロかつオシャレな感じで、個人的に好みだった。この動画の全景バージョンを見るとよく分かるのだが、身長や体格がバラバラなのに振りが揃っていて本当に驚いたし、フォーメーションの変化も見ていて本当に楽しい。

これは人数が多く、個々のレベルが高いだけではきっとできない。メンバー間の信頼関係によって裏付けられているのだろう。振り付けが揃っているからといって、それぞれの個性が打ち消されているというわけではなく、一人一人微妙な違いも見られるのもよい(チッケムを見まくった)。歌詞もとても好きで、この曲はまさに人生賛歌だと思う。この曲を知ってから「おれたちの人生はホームラン」というマインドで毎日生きている。私は何かと不安になりがちなので、日本語版の(日本語の発音のうまさに驚かされる)、「怯まないで自分の声に耳澄ましやりたいようにやっちゃえばいいんだ」、「君のままでいいんだ そんなに不安かい?」というフレーズを思い出しては口ずさむようにしている。彼らの発するエネルギーはすさまじいもので、見ていて元気がもらえるし、多幸感が半端ない。これを勧めてくれた方に本当に感謝している…。


そしてその直後、タイミングよく「Rock with you」のカムバが始まり、私の毎日はSEVENTEEN祭りになった。

多面体たるSEVENTEEN

まだすべての曲を聞聴いてはいないが、どれもレベルが高い。人数も多く、組み合わせ次第で無限大の可能性が生まれている。様々なジャンルの曲を歌ったりパフォーマンスをしても、無理は全くない。むしろ自主制作アイドルたる彼らの多様な面のうち、一つの面を見せてくれているというように私には思える。

その他にもSEVENTEENといえば、バラエティー(GOING SEVENTEEN)も特徴として挙げられる。自らで企画し、ここでも自主制作アイドルを発揮している。これもまだすべて見れていないが、様々なジャンルのコンテンツがあり、日々楽しませてもらっている。まだまだ語りつくせていないが、SEVENTEENは本当に見ていて飽きない。それだけ多面的な存在といえると思う。まさに多面体に磨き抜かれたダイヤだ。

最後に、個人的に感動したHIT THE ROAD について語りたい。これは2019年のワールドツアーのドキュメンタリーである。自分と向き合う人、ファンへの想いを語る人、メンバーへの愛を語る人……彼らのさまざまな姿や想いを知ることができる。13人それぞれが異なっているが、お互いを信頼し合い、一つのグループとして成り立っているということがよく分かった。それに13人のそれぞれから、生き方のヒントや活力をもらえた気がする。おそらくこれから折に触れて見ることになるだろうと思う。彼らのつくる楽曲においても、生活を送っていくための力をくれたり、聴く人の心に寄り添ってくれたりするようなサウンドや歌詞の楽曲が多く感じる。これは彼らと私が同世代だからというのもあり、同じ時代を生きているという感覚が強いのもあるのかもしれない。あと、ワールドツアーではケガや病気になるメンバーがいるなど、大変な苦労をしたことがうかがえた。これからもどうか彼らが健やかでいられるようにと祈っている。

おわりに:SEVENTEENという光

長々と書いてしまったが、MAMAMOOを通してSEVENTEENに出会えたことに本当に感謝している。またさらに自分の世界が広がったような気がする。彼らの言葉、音楽やパフォーマンス、動画コンテンツからは、私の日常生活に寄り添い、ともに進んでくれているような優しさを感じる。これからも彼らの放つ優しい光に救われながら生きるのだろう。

今週末SEVENTEENのファンミーティングが日本で行われたとのこと。今回は行くことができなかったが、いつかSEVENTEENに会えるといいなと思う。それまで私も自分を磨き続けたい。

※加筆修正あり


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