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「自分が大切にしていること」にもっとエネルギーを注ぐために~『あるミニマリストの物語』から~

もっと友達や恋人と一緒に過ごす時間を大切にしたい

もっと家族を大切にできるようになりたい

もっと趣味や自分が心から楽しめることに没頭したい

もっとシンプルな生活がしたい

少し疲れ気味で、もはや何が自分にとって大切なのかわからなくなってきた

こんな風にもやっとした時に、きっと気持ちを軽くしてくれるような考え方を教えてくれる1冊の本に出会った。

今回はこの本から学んだ、自分にとって理想の生き方に近づくことができる考え方についての紹介。

いいアイディアを誰かと共有したい

目的はその本自体の紹介というより、いいなと思った大切な考え方を誰かに共有したいから。

本を読んでるといろんな人の経験や考えに触れられる。いいアイディアが浮かんだり、共感して気持ちが満たされたり、今悩んでいることに対しても前向きにとらえられるようになったり、自分にとっていい変化がある。

そして、せっかくだから、本を読んでいいと思ったものを、記事を通してこれから共有するのも楽しそうだなと思った。

その1冊目『あるミニマリストの物語』を読んでいいなと思ったことを共有します。

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多くの人がうらやましがる人生は「成功」なのか

「自分の時間とエネルギーを、もっと自分が大切だと思ってることに使いたい」

この本を書いた作者も、そんな風に考えていたうちの一人。

でも、もともとは、むしろ今やっていることが自分にとって大切だと信じていた。ひたすらに働いて、○○会社のマネージャーという地位を築いて、郊外に庭付きの一軒家を買って、高級車に乗っている。

多くの人がうらやましがる生活に、自分は「成功している」と思っていた。

でも、母の死、離婚をきっかけに自分の人生を振り返るようになる。

そんな時に耳にした「ミニマリスト」という言葉。

ネットで調べるとミニマリストという生き方を選択して、人生が良い方向に変わったという人たちのブログやインタビューが目に留まる。


ミニマリズムから見える「自分の人生にとって大切なもの」

彼がまず知ったのは、モノを持つということは”所有者である行為”だということだった。

例えば、持っているモノを大事にすること、壊れた時に修理をすることのように、入手することにもそれを維持することにも、エネルギーを使っている。

そして、それは普段なかなか意識することはない。

あるミニマリストは、ミニマリズムがどう役に立ったかという質問に対して、インタビューの中でこう答えた。

意味なくしがみついている人間関係。悪い習慣。時間やお金やエネルギーを無駄に消費する行為。ミニマリズムはそういう物事を特定するのに役立つんだ。そういうものを自分の生活から取り除けば、自分がパッションを燃やしていることだけに、自分が本当の意味で大切に思っていることだけにフォーカスできる

それは学び続けるということにもつながり、決して停滞感を味わうこともなくなるから、とても良い気分でいられるのだそう。

そんな彼らのインタビューを聞いて、主人公は考える。

物質的な所有物を求めることで、僕はこれまでどれくらいの人間関係を台無しにしてきただろう?それだけではない、ピカピカの宝物を集めている間に、人間関係を作れたかもしれない可能性(新しい友人、隣人、僕のコミュニティに属する人々)を僕はどれだけ見逃してきただろう?

こうして主人公はミニマリストになるんだけど、ここで大切なのはとにかく今持っているモノを処分することじゃない。

もちろん初めは、モノを減らすことにフォーカスした。

その時にはちゃんと基準があった。

「それが自分にとって価値をもたらしてくれるものかどうか」

そんな風に自分にとって大切なものだけを残して、その他を手放す過程で、自分の人間関係から食事・運動などの習慣、テレビやSNS利用のような娯楽まで、時間の使い方にも目を向けるようになってくる。

そんな風に、モノを手放すところから、彼の人生が変化していくのは面白い。

自分にとって価値あるものにエネルギーを注ぐ

スキマ時間にスマートフォンに目をやったりする無意識の習慣や、地位を築いたりお金を稼ぐためと思って必死にやっている仕事さえも、もしかしたら自分が求めている大切なことから自分を遠ざけてしまってるかもしれない。

今満たされないと感じるのは、充足感を味わえないもので、充足感を味わおうとしているからなのかもしれない。

そんなことを考える内容だった。

幸せは追い求めるものではなくて、感じ方次第で、実はもう自分の生活の中にあったりすることも多い。

今、価値のないものを見極めて、それにエネルギーを注ぐことをやめたら、そういう身近な自分の幸せに気がついて、もっとエネルギーを注げるようになる。

それを教えてくれる1冊でした。

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