『エニアグラムでパートナー探し』を読み返してみた。
連休中、久々に実家に帰った際、この本が本棚に並んでいた。タイトルを親に見られるとやや恥ずかしかったりもするので、カバーを逆さにして、タイトルをわからないようにしてあるのだが、やっぱり気になるのでこの本は回収させてもらった。
本の概要はこちらで紹介したとおり。
改めて読んでみると、パートナー探しとしても使えるかもしれないけれど、タイプの「相性」よりもっと大事なことがあると、この本の序文のところにも書いてあったりして、果たしてこのタイトルに惹かれてこの本を買った人はどう思うのだろうと考えてみたり。
各タイプの説明のところには男女の相性みたいな物も一応は書いてあったりしますけどね。
さて、本の前書きに書いている、矢印の説明もユニークか。通常矢印は統合・分裂のベクトルとして説明されるが、この本では単に図形の線で結ばれている2つのタイプとしている。ゆえにこの本では統合・分裂という言葉が出てこない。
また、この本にでは、エニアグラムの目標として、自分のタイプの否定的な特性を他のタイプ(矢印・ウイング)の肯定的な特性を取り入れて克服していきましょう説いている。これはリソ・ハドソンが唱える統合のプロセス、いわゆる「手放しましょう」の説明とは一線を画している。
統合の方向は取り入れづらく、分裂の方向にはあんまり流されてはいけないのではと、思ったりもするのだけれどとりあえずは置いておいて、なにかを獲得することが人格的に統合の方向に向かうというのは西洋の物語にも通じたりしたりするのかも。
他のタイプの肯定的な特性を取り入れましょうという主張は、あまり現在のエニアグラムでは主流ではないと思う。でも、こうした考え方も否定はできないものでもあると思うので紹介しました。