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ドキュメント72時間「東京・隅田川 花火のない静かな夏に」を視聴して

こんにちは、嫌われている方も多いNHKの回し者です。

さて、先週記事にしたドキュメント72時間「東京・隅田川 花火のない静かな夏に」を視聴した。基本的に3年前放送したものと変わらないので以前つぶやいたときの感想とそうは変わらないのだけれど、予告したついでということもあり、せっかくだから番組の感想を140字のつぶやきでなく記事にしてまとめて残しておきたいと思う。

ドキュメンタリーなのでストーリー性もあまりないからネタバレとかはあまり心配しなくてもいいかもしれないが、念のため放送の内容をあらかじめ知りたくない人はとりあえず、NHK+だったりNHKオンデマンドで放送をみてから記事を読んでいただくといいと思う。







以下内容。

改めての視聴ではあったが、橋の下でごろんと寝ていたおじさん(68歳)がやっぱり心に残った。18歳の時、夢を追いかけて東京に出てきたものの、30代に体調を壊して夢をあきらめた。それ以降は警備員やマンションの管理人などをしていたという。かなえられなかった夢については「ろくに実現できなかった夢なんて語れない」。以下はそのおじさんの言葉。

東京で一旗揚げてやるってね。みんなそうやって東京に出てきてね。みんなしくじってね。くすぶるのよ。そういう人らが大都会の底辺を固めてるの。でも、しぶとく生きていくよ俺はマジに。100何十歳とか。若い頃の夢は破れ果ててしまったけど、今の夢って生きて生きて生き延びて140とか生きられたら。どう?

おじさんは決して成功者の部類ではないと思う。すこし後に出てくる、アコギを弾いているお兄さんも東京でしくじってしまった人だと思う。でもその両者とも、不幸そうには見えなかった。むしろ今現在の状況に喜びを見いだしているようにも見えた。自分の人生を送っている人というのは幸福なのだろう。

さて、追加取材では夜中ダンスを練習していた若い女性が取り上げられていた。2020年の撮影当時は保育士を辞めダンス一本で食っていこうとしたところコロナの関係で次々と仕事がなくなり、オンラインに活路を見いだそうとしているところだった。はっきり「苦しい」と言っている。

彼女は2023年、現在ダンスレッスンのオンラインでの配信が起動に乗り始めたところ、海外の方にも注目され活躍の場が出来てきているようだ。海外で配信している映像はダンスを踊っている物とは違っているようだったけれど。カメラがとらえた彼女の表情は忙しくて大変そうだけれど、充実しているようにも見えた。

そういえば、ワーホリが駄目になってウーバーイーツで生計を立てている若者も番組で取り上げられていた。コロナが収束した今、彼は今何をしているのだろう。もちろんあのアコギのお兄さんも。コロナは私達の生活について何を変えたのだろう?

「沈む夕日も川の流れも人生も後戻りすることなく移ろっていく。」とナレーションでまとめられていた。最後に登場したおじさんがいう、「平々凡々がいいですよ」という言葉が、広がりのある意味をもつ番組のつくりになっている。番組には他にも様々な人が登場する。視聴後に皆さんはどの人物、どの言葉が印象に残るだろうか?