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「農薬」?!って正しくは「農毒」ではないでしょうか

「農薬」は農業用のお薬という意味だと思いますが、使用目的や成分的にも農作物が元氣にさせる栄養剤や強化剤のことを指すわけではなく、毒をもってして害虫を制するわけであり、「農毒」と漢字を当てたほうがいいのではないかと思います。近年、使用農薬や残留農薬にフォーカスされることが多くなってきました。多くの日本人が向き合うことにより、健康になれると信じています(理想は法律もしっかり変わることです)。

では世界と日本ではどんな違いがあるのでしょうか?!

日本で許可されている農薬の成分や種類は多岐にわたります。農薬の登録および使用には、厚生労働省や農林水産省、環境省などの関連機関による厳格な審査が行われています。以下に、日本で許可されている農薬の主な成分や代表的な種類をいくつか挙げますが、これは一部の例にすぎません。

  1. 有機リン系農薬(オルガノリン系):

    • ホスホロチオネート系: ホスホロチオネート、フェンアミドン、ディアジノンなど

    • カルバメート系: カルボスルファン、メトミロンなど

  2. 合成ピレスロイド系農薬:

    • シフルトリン、デルタメトリン、フェノトリンなど

  3. ニトロゲン系農薬:

    • イミダクロピリド、アセトアミプリドなど

  4. ハーブイシド系農薬:

    • グリホサートなど

  5. 新規農薬:

    • 様々な農薬メーカーによって新たに開発された農薬も使用されています。これらの農薬は、新しい有効成分や特定の作物に対する効果的な制御手段を提供することを目的としています。

EU(欧州連合)では、農薬の許可については欧州食品安全機関(EFSA)などが関与し、各国の農薬規制機関と協力して安全性の審査が行われます。以下は、EUで許可されている一般的な農薬の成分や種類の例です。なお、具体的な農薬の許可状況や成分は変動する可能性があるため、最新の情報を確認することが重要です。

  1. ピレスロイド系農薬:

    • ラムダサイアルトリン、デルタメトリン、シフルトリンなど

  2. ニコチノイド系農薬:

    • クロチアニジン、イマチニルなど

  3. カルバメート系農薬:

    • カルボフュラン、メトミルなど

  4. 有機リン系農薬(オルガノリン系):

    • フォルパノクシメト、フィプロニル、クロロフルゾロンなど

  5. トリアジン系農薬:

    • アトラジン、シモジンなど

  6. ベンゾイルウレア系農薬:

    • ディフルブフェンジュロン、フルメトロンなど

  7. ハーブイシド系農薬:

    • グリホサートなど

  8. 新規農薬:

    • EUでは新規農薬の審査と許可が継続的に行われており、これには新たな有効成分や制御対象、使用方法などが含まれます。

EUの農薬許可プロセスは科学的で厳格であり、農薬の安全性が確保されるよう検証されます。また、EUでは一定の期間ごとに農薬の再評価が行われ、必要に応じて規制が見直されることもあります。最新の情報はEUの公式機関や各国の農薬規制機関から入手するか、欧州食品安全機関(EFSA)のウェブサイトなどを参照することが推奨されます。

上記の比較では、日本の方が認可農薬は少ないようにも見えますが、EUの国の中でも禁止していたり、規制をかけていたりします。

悪名高いともいえるグリホサートについてみていきましょう。
(世界で規制が強くなったタイミングで日本の蕎麦は1000%規制緩和が…)

グリホサートは世界中で非常に広く使用されている除草剤であり、特にモンサント(現在はバイエルに買収されました)が製造する「ラウンドアップ」などの商品名で知られています。

一部の国や地域では、グリホサートの使用に対する懸念が引き起こされ、規制の検討が行われています。たとえば、一部の自治体や州、あるいは一部の企業がグリホサートを禁止または規制している場合があります。これは、科学的な研究や公衆衛生に関する懸念が背景にあることがあります。

  1. フランス: フランスは、公共の場や公園、学校周辺などでのグリホサート使用を禁止しました。また、2021年からは個人の家庭での一般的な使用も規制されています。

  2. オーストラリア: オーストラリアの一部の自治体や州では、公共の場でのグリホサートの使用を禁止しているところがあります。

  3. アメリカ: アメリカでは、一部の州や都市が公共の場でのグリホサート使用を規制している場合があります。たとえば、一部のカリフォルニア州の都市などが含まれます。ただし、アメリカ全体での規制は一様ではありません。

  4. カナダ: カナダの一部の自治体が、公共の場でのグリホサート使用を禁止または規制していることがあります。

  5. ニュージーランド: ニュージーランドでは、特定の条件下での農業でのグリホサートの使用が規制されています。また、公共の場での使用についても一部で制限がある可能性があります。

  6. ドイツ: ドイツでは、特定の利用条件や公共の場での使用に関してグリホサートの制限があります。一部の地方自治体では、公園や学校周辺での使用を規制していることがあります。

  7. オーストリア:オーストリアでは、2020年に一般市民が使用する園芸用製品においてグリホサートの使用が禁止されました。

  8. ベルギー:ベルギーでは、いくつかの地域で一般市民が使用する一部の農薬に対して禁止があり、これにはグリホサートも含まれています。

  9. ルクセンブルク:ルクセンブルクは、市民が公共の場でのグリホサートの使用を禁止しています。


グリホサートの成分は残存してしまうために環境への影響が非常に大きいようです。

自然環境よりも利権で政府は動かされていることは否定できません。特定の産業や企業にとって都合がいいような政策があることは今に始まったわけでありません。利便性だけで決めずに、次の世代や次の次の世代にも自然環境を残さないといけませんね。SDGsは、利権の渦ですので巻き込まれませんようにご注意くださいませ。



次回は、除草剤に代わるものをご紹介します。お楽しみに。

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