見出し画像

花手水と御朱印はおもてなしの心、周南市福川の辰尾神社へ行ってきました

この記事は、周南市の魅力をPRする周南市市民ライターの活動として発信しています。

2024年(令和6年)は辰年。
十二支でただ一つ、伝説の生き物が選ばれた特別な年の始まりです。
神社仏閣巡りをしている人にとっては、干支入りの特別な御朱印が気になるもの。

今回は、「辰」にゆかりのある周南市の神社をご紹介します。


辰尾神社へ

今回参拝したのは、周南市福川にある辰尾たつお神社です。
辰尾神社は、1760年(宝暦10年)辰乃尾と呼ばれた地に創建されました。
1760年といえば、江戸時代。
現在の社殿は1940年(昭和15年)に造営されています。

明るい日差しが差し込む1月中旬、辰尾神社にお参りをしました。

心遣いがうれしい、花にあふれた神社

訪れた私を出迎えてくれたのは、色とりどりの花で飾られた光景でした。
辰尾神社の趣向をこらしたおもてなしをご紹介します。

正月らしい豪華な花手水

まずは手を清めるために手水舎へ向かいます。
お正月ムードたっぷりの花手水に、思わず「すごい」と感嘆の声をあげてしまいました。
南天や千両の赤い実と松の緑、飾られている鶴の水引が目を引きます。

明るい日差しの中、キラキラと光るお手水

あまりにステキに飾られているので、宮司様の奥様にお話を伺いました。

コロナ禍で手水が使えなくなった時から花手水を始められたとのこと。
季節に合わせて、色を考えながら作られているそうです。

このお正月飾りも一人で材料を集め、5時間かけて飾られた傑作!

「南天や千両、松など縁起の良い素材を集めました。特に赤は厄除けにつながります。水引も使って、お正月らしさを表現しました」

お正月の花手水は、いつもよりにぎやかになるように考えたそうです。

境内に宿るお心遣い

境内へ向かう階段の途中には、竹筒に飾られた花が置かれています。
「心遣いがうれしい!」と思ったのですが、これにも理由がありました。

こちらもお正月らしいあしらい

「コロナ対策で階段を上りと下りに分けなければならなくなった時に、竹筒を使って分離することにしました」

清め桶の榊

「大掛かりなことはできないので、自分たちで出来ることをしています」

奥様の言葉に、今までとは違う方法を模索しなければならなかったコロナ禍の重さを感じました。

環境に優しいおもてなし

入り口を竹筒で分けた階段

入り口階段に置かれた竹筒は、周南市長田町の竹灯籠の会がクリスマスに飾られたあと、辰尾神社に送るそうです。

「毎年キレイな竹を100本くらい下さるのです。その中から、なるべく大きな筒のものを選んで使っています」

年末年始には、竹灯籠を使って「年越しランプ」を飾り、参拝客をお迎えしている辰尾神社。

「31日にお参りに来てくれる方に、楽しんでもらいたいから」と奥様。
「誰にも知られていないのよ。来られた人だけ知っているの」とこっそり教えてくださいました。

龍に瞳を入れるオリジナル絵馬

お参りをして周囲を見渡すと、龍眼祈願の案内を見つけました。
龍の目が描かれていない絵馬が置かれています。

瞳を入れた絵馬

かわいい緑の龍の絵馬も置いてあり、2種類の絵馬で悩みましたが、ここはオーソドックスなタイプをチョイス!
願い事を書いて、龍の瞳を入れます。

描いた絵に瞳を入れると、龍となり空に登っていった故事、画竜点睛がりょうてんせいにちなんだ龍眼絵馬。
目を書き入れる時には、ワクワクしました!

辰尾神社の絵馬は、デザインから考えて作られたオリジナル絵馬です。
お正月三が日と6月の夏越しの祓えなごしのはらえ、春と秋のお祭りの時には、カラーの龍眼絵馬も登場します。
カラー絵馬が置かれている期間に参拝された方は、ラッキーですね。

辰年の御朱印

さて、お目当ての御朱印です。

御朱印とは、神社やお寺を参拝した証にいただけるもの。
参拝日や社寺の名前が書かれています。
普段からいただける御朱印とは別に、お祭りなど特別な日にいただける限定御朱印もあり、人気を集めています。

私がいただいたのは辰尾神社の辰年の御朱印。
書き置きならばすぐにいただけるのですが、御朱印帳への直書きは時間が必要とのこと。

福川の街を散歩しながら待ちました。

出来上がった御朱印

まず朱色の龍を中央に描き、乾いたのちに墨書きをするため、辰年の御朱印は特に時間が必要だったのです。

「仕事の合間に書いているので、書き置きで対応しています」と宮司様。
お忙しいところ、書き記していただきありがとうございました!

こちらのデザインもご自分で考えられたそうです。
辰年の今年一年間は、配布しますとのことでした。

昇龍木の木

「昇龍木を見てもらえたかしら?」と奥様から聞かれました。
webで辰尾神社を調べると、必ず紹介されている御神木のヒノキです。

昇龍木の全景

「あれはね、見る角度によって印象が変わります」
「皆さん看板の所を撮影されるのだけれど、実は石垣の側からだと龍が登るような勢いで見えるの」

少し角度を変えていましたみました

私の撮影した昇龍木も、看板を正面に写していました。
これはもう一度チャレンジです!

背後に回って撮影

「本当はこちらから見ていただきたいのだけれど、崖になっているのでねえ」昇龍木の秘密を発見しました!

おもてなしの工夫

辰年にちなんだ御朱印をいただきに、周南市福川の辰尾神社を初めて訪れました。
一歩境内に足を踏み入れた瞬間から、おもてなしの気遣いが伝わり温かい気持ちになります。

お話を聞かせていただいて、ますます大好きな神社になりました。

今年は辰年にちなんで、多くの参拝客が訪れたそうです。
地域の神社の特別な年の御朱印と花であふれた境内。
周南市を訪れた時には、ぜひ立ち寄ってみてください。

【辰尾神社の情報】

【追記】
先日、「桜と芝桜が同時に咲いているので、写真を撮りに来られませんか?」とお誘いいただきました。
春の景色を投稿しております!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?