見出し画像

「新しい金融インフラ」をつくるためのプロダクト構想

先日、ブルーモは第1種金融商品取引業者(証券会社)の登録を完了し、さらに開発を加速させていくための準備が整ってきました。
そこで、今回は私たちがつくりたい「日本人のための新しい金融インフラ」と、その実現に向けたプロダクト構想についてお伝えします。


ブルーモがつくりたい社会

ブルーモは「投資をみんなのものに」をミッションに掲げており、資産形成がもっと身近になるようなソリューションを提供したいと考えています。
最近は、日本でも資産形成を始める人が徐々に増えてきましたが、未だに多くの人が「資産形成・投資は難しい、分からない」と感じているのではないでしょうか?
そんな中、これまで「政府のもの」「専門家のもの」だった投資を「みんなのもの」にする。そして、資産形成を通じてみんなが未来に自信を持てる社会をつくりたいと考えています。

ブルーモのミッション(カルチャーデックより抜粋)

創業の背景

そもそも、「資産形成をもっと身近に」と考えるようになったのは、私自身の原体験にあります。実家がバブル崩壊で急速に貧しくなるのを見ながら小中高時代を送り、大学入学時にはリーマンショックを目撃したことから「”専門家”の作り上げた経済・金融システム」に対して疑問を抱くようになりました。日本経済のマクロ課題とリスクについてその後も考え続けた結果、今後の日本においては個人を守るグローバル投資が必要だと考えるようになったことがブルーモ創業の背景です。
創業背景については以下創業ストーリーにも詳しく記載しているのでぜひご覧ください。

さらに私以外にも、世の中をポジティブな方向に変えようというマインドの強いメンバーが創業チームに集まっています。
CTOの小林は、日本をもっと良くしたいという思いで個人プロジェクトとして政治資金の流れを透明化するデータベースを開発していましたし、ビジネスサイドをリードする吉岡は、自分の力で世の中に新しい変化を起こすために資産運用領域での創業を考えていました。

ブルーモ創業の根幹にあるのは、そんなメンバーから生まれた青臭い理想主義です。

プロダクト構想

既存サービスで感じた課題

株式投資を仲介するサービスは既に世の中にたくさんあります。
ただ、最近資産形成を始めた人が既存サービスで抱く印象は、「どの商品を選べば良いか分からない」「情報量が多すぎて消化しきれない」「手続きが多すぎて覚えていられない」というものではないでしょうか。これは「放置された不合理」ではなく、これまでの顧客層に対して合理的にサービス設計されてきた結果だと思っています。

日本でこれまで投資をしてきた人たちは限定的で、かなり細かく株や投資について調べることが好きな短期売買層でした。この人たちのニーズは、収益機会を漏らさない多様な商品、集められる限りの市場情報、高度な分析手段といったものでした。これ応えて、商品ラインナップ・情報量・細かい操作を重視した結果、既存サービスは現在の姿になっています。

しかし、ここ数年で資産形成を始めた若年層は、もっと長期志向でハードルの低い資産形成の手段を求めており、既存サービスに対して「操作性」と「金融リテラシー」の二つの面で課題を感じていると思います。これがブルーモがプロダクトを通じて乗り越えようと思っている課題です。

ユーザーの抱える課題(カルチャーデックより抜粋)

課題1:操作性の壁を越える

操作性において、他の証券サービスと最も大きく違う点は注文の出し方です。ユーザーは、他の証券会社では取引の度に「銘柄」「数量」「価格」を決定するのに対して、ブルーモでは「どの銘柄をどんな比率で保有するか」を事前に決定し、以後は入金の度にその保有比率(=ポートフォリオ)を実現するようにブルーモが発注する仕組みになっています。

開発中のポートフォリオ機能(カルチャーデックより抜粋)

こうすることで、「複数銘柄を自分で選んで積立投資をする」というユースケースを持つユーザーにとって、入金の度の注文指示や細かい調整が不要になるため、資産形成は劇的に楽になります。

また、その他の部分でも、ブルーモでは常に「それは自分たちの向き合いたいユーザーにとって本当に必要か?事業者都合で情報を詰め込んでいるだけではないか?」という目線で、可能な限りシンプルにUIを設計しています。このため、金融に詳しいメンバーが内容の正確性を担保しつつ、投資歴の浅い(もしくはまだ投資を始められていない)メンバーの感じた印象を優先的に取り入れて、ブルーモのプロダクトは作られています。

課題2:金融リテラシーの壁を越える

ブルーモは単なる投資機能だけを搭載したプロダクトを作るつもりはありません。
「投資をみんなのものに」というミッションを実現したいという想いから、投資初心者でも使いながら金融リテラシーを無理なく身につけられるようなプロダクトを目指しており、その手段としてプロダクトの内部にコミュニティを実装しようとしています。

開発中のコミュニティ機能(カルチャーデックより抜粋)

具体的には、ブルーモで資産形成するユーザー同士がどんなポートフォリオ(銘柄の保有比率やリターン)で投資をしているか、投資についてどんな意見を持っているかを共有できる仕組みをつくり、お互いをコピーしたり参考にすることで投資が始められるようにする予定です。

この仕組みを検討した背景は、プロダクト企画段階のN=1インタビューにあります。インタビューでは、初心者が投資を始める際のアクションとして「身近な誰かに何に投資しているかを聞き、それを真似ようとする」という行動が明らかになりました。そして、この行動はSNS上でも確認でき、投資初心者同士が自分の投資状況を共有するアクションは一定のスケールで行われていることもわかりました。これらのリサーチの結果、「ポートフォリオの共有」は情報価値と実現可能性があると判断し、コミュニティとして機能実装しようと考えています。

「みんなの」金融インフラを目指す

一般の資産形成層向けの投資アプリを開発中

私たちは「証券会社」という、一見レッドオーシャンかつ古臭い領域の中で、新しい提供方法によってユニークなポジションを取ろうとしています。
この新しいやり方をトライできる背景には、最近投資を始めた(始めようとしている)一般の資産形成層だけに顧客を絞っていることがあります。市場セグメントとしても既存サービスとずらすことに意味があると思っていますし、この層の抱える課題は自分たちの解きたい課題でもあるので、ブルーモは一般の資産形成層に徹底的に集中してプロダクト作りをしていきます。

プロダクトのポジショニング(カルチャーデックより抜粋)

今後の計画としては、まずは、資産形成を手軽にする投資アプリをこの夏から招待制でリリースし、便利な投資機能を広めていきます。その先では、グローバル投資を日常化するために必要な周辺金融機能を開発していく予定で、貸金や決済などを一つのアプリで管理できる新しいデジタル銀行になっていきたいと考えています。

ブルーモがプロダクトを提供する先には、自分たちのような現役世代が海外株で資産運用するのが当たり前になり、投資をみんなが自分ごととして捉えて意見を持っている世界が実現すると思っています。そんな世の中であれば、若年層がもっと明るく未来を描けると信じて、ブルーモのチームは今日もサービス提供に向けて邁進しています。

未来の仲間へのメッセージ

ブルーモが立ち向かいたい課題と実現したい未来は明確で、創業からの1年間でウェイトリスト登録してくれた潜在的なお客様からそれなりに支持を得ている感触があります。ですが、一緒にチャレンジできる仲間が全然足りていません…。

特に、エンジニアをはじめとするプロダクトチームの人が足りていません。新しい金融システムをつくるための開発の難易度は高いですが、それに立ち向かえるような方にぜひ仲間としてジョインいただきたいと思っています!

現在のブルーモは、資金調達・ライセンス取得は完了して、世の中にサービス提供できるかの不確実性は突破しています。規制の厳しい金融領域で、スタートアップとして思う存分に新しいチャレンジができる環境です。個別株を取り扱うスタートアップ証券会社は日本だとおよそ6年ぶりの創業ですし、このチャンスを逃すと滅多に触れられないレアなチャレンジでもあります。

このタイミングでジョインしていただけると、業務内容に対してメンバーが少数なので裁量大きく仕事ができ、スタートアップ最大のチャレンジであるPMFまでを乗り切るゼロイチも経験してもらえます。もちろん、今後拡大していく組織をコアメンバーとして設計していくこともできます。

ここまで読んで、興味を持っていただいた方、そして以下の考えに共感する方は、是非一度カジュアルにお話しましょう!

  • 難しい課題だからこそ燃える

  • 多くの人が抱える社会課題を解決したい

  • 裁量の大きい環境で自分を試したい

  • とにかくユニークで優秀なメンバーと働きたい

もっと会社やポジションについて知りたい方は以下もご覧ください!


この記事が参加している募集

お金について考える