2021年3月1日のFMひがしくるめの放送内容です

2021年3月1日（月）

みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。

先週は、春真っただ中のような陽気も感じられた日もあれば、一気にまた寒気の影響で冷え込んだりと、着るものを選ぶのもより気をつけるような気候となりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか？

先日、仕事場へお客様がお見えになり、お菓子と紅茶をいただきました。
いただいた紅茶を飲んでみると、いつもよく飲んでいる紅茶と味わいが違うね…という話になり、入っていたパッケージを見てみると、国産の紅茶だということがわかりました。

一般的に紅茶と言えば、インド産やスリランカ産の輸入されているものだと思っていたので、国産の紅茶とわかり大変驚いたと同時に、国産の紅茶というのはどのくらい生産されているのか、味わいが違って感じたのは、やはり産地が理由なのかなぁと気になり調べてみました。

戦後日本では、紅茶は輸出するほど生産が盛んだった時期があり、昭和30年（1955年）には8,500トン余りも生産されていたそうですが、海外紅茶との品質・価格競争に及ばなかったことや、昭和46年に紅茶の輸入自由化の政策で海外紅茶が台頭することとなり、国内生産はどんどん減少していったようです。

日本で紅茶の生産が始まった当初、中国種「チャノキ」の茶葉を加工して作られていたものの、世界に通用する強い香りと濃厚な風味を持つ「アッサム種」にはかなわなかったという歴史があり、そうした中、日本で栽培できる紅茶用品種の開発が行われ、昭和10年頃に「べにほまれ」という品種が誕生。その後第二次世界大戦後には、中国種とアッサム種の交配が行われ「べにひかり」「べにふうき」といった優良な品種がうまれ、他、交配種から生まれた品種を含め、生産地も広がっていったようです。

この国産紅茶は「和紅茶」とも言われ、生産量は約200トン。主な生産地は西日本ですがその70％以上を占めているのは、緑茶でよく知られている静岡県。
和紅茶の中には、生産地によってブランドも数種類あり（詳細は参考資料をご覧ください。）その中に、今回いただいた紅茶のブランドもありました。

最近では紅茶で有名なイギリスの高級食品小売業組合が主催する品評会で、鹿児島県産の紅茶が賞を受賞するなど、世界的に日本産紅茶が注目を浴びるようになり、国内でも徐々に認知されるようになってきました。
また、日本産紅茶の多くが有機栽培で作られているとのことで、食の安全性や品質にこだわりのある方にも注目されているようです。

和紅茶は苦みや渋みが少なく、口当たりもまろやかな味わいが特徴とのことで、紅茶の渋みが苦手な人などにもおススメできるとのこと。

寒暖の差が大きいこの時期、いつもと違う国産の紅茶を飲んで体を温め、一日の中でもゆったりと過ごす時間を作ってみてはいかがでしょうか？

さて、今回は「知っておきたい食事のお作法のお話」を、お送りいたしました。

番組では、ポッドキャストによる配信をおこなっています。
従来のPodcastは、著作権の問題で音楽を除外したトークのみのものでしたが、クラウド音楽サービスを利用することによって、ラジオ放送と同じ構成で、トーク・番組内でかけた音楽、両方をお聞きいただくことが出来ます。

お聞きいただくには、アプリのインストールが必要ですが、無料のプラン（Spotify Free）でお聞きいただけます。 期間限定でもなければ、登録にクレジットカードも必要ありません。
ぜひアプリをインストールしてお聞きください。

番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、みなさんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

それから、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない場合がございます。ご容赦くださいませ。

今週もみなさまにとって素敵な1週間になりますように。

倉嶋桃子でした。

＜参考資料＞

茶葉の種類から美味しい入れ方までピントルの紅茶専門ページ
https://blooming-days.njs.xyz/su8r

日本産の紅茶
https://www.o-cha.net/teacha/syurui/nihonkoucha.html

「和紅茶」とはどんな紅茶のこと？味や香りなどの特徴をご紹介
https://linktea.jp/tea/japanese_blacktea/

1日3杯で万能の健康効果　「効く」紅茶の飲み方https://style.nikkei.com/article/DGXMZO10332950W6A201C1000000/