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音楽で味は分子レベルで変わる。多感覚知覚【vol.37】

どうもみなさんこんにちは!司です!
3分で多感覚知覚を完全理解しましょう!

音楽で味は変わる


実験を行ったのは、オックスフォード大学の心理学者チャールズ・スペンス教授。 

実験は700人を対象に、ロックやジャズなどの6種類のBGMが流れる環境で味わってもらい、検証。

その結果、被験者たちは「音楽のジャンルによって、料理の味や食欲の有無、そして食事時間も遅くなったり早くなったりする」と明確に指摘しました。

ジャンルの別で、最もマッチングする結果が出たのは【イタリア料理とクラシック】の組み合わせだそうです。

また別でスピーカーをから近い人とそうでない人にもストレスの違いから知覚に差異が出る事も言われています。

▪︎ここで皆さんがよく行くお店を思い浮かべてください。
どんなBGMが流れてますか?

バーミヤンをはじめ中華料理には4拍子のポップミュージック、フランス料理やタイ料理にはジャズの中で細分化されますが、
それぞれマッチするという結果が出ています。

ボディソニック(ワイン)

当たり前に食品自体が音楽を感じるようなことはありません。

しかし音楽や音とは空気の振動です。振動は物理的な現象であるため、食品に影響を与えることは可能ではないのか?!
こうした点にある研究者達は「音楽の振動がワインの成熟に影響を与えることがあるのではないか?」と考えました。

山梨県にある、工業技術センターで200リットルのワイン樽にボディソニックを取り付けて音楽を聴かせるものと、何も取り付けないものを用意し、12日間の醸造を行う実験が行われました。

研究結果は3つの効果があることがわかりました。

水分子の変化

ボディソニックありなしの2つの条件で醸造したワインについて、水分子の状態を調べたら、ボディソニックを取り付けた場合のほうが、水分子が小さくなっていることがわかりました。

今回のH2O同様、分子の集合体の大きさを表す値は「クラスター値」と呼ばれていて
クラスター値(水分子の大きさ)を表す単位はHzです。つまり今回の場合ヘルツ下がります。

身体の変化としては、血液の場合ですと、クラスター値が小さい水を飲むことで、血がサラサラになり、血栓が作られにくくなるというメリットがあります。
また、分子が小さいと、「口当たりがまろやか」に感じ、ワインの味わいに大きく差が出ます。

酵母活発

2つ目は、ワインの発酵を進める酵母菌の働きが活発になり、発酵が進む結論が出ました。

この実験では1日置きにワインの温度と糖度を測定します。

ボディソニックを取り付けた場合の方が5日後には糖度が低く、温度が高くなりました。
さらに発酵にかかる時間も2日間短縮されました。
糖度の低いというのは、アルコールを生成する発酵の反応がより進んでいること、温度の高さは酵母の活動が活発であることを示していると言えます。

分子レベルで熟成状態

3つ目は、ワイン中の水分子とアルコール分子の状態が熟成の状態に近づいた事です。

熟成前のお酒というのは水分子とアルコール分子の配列がバラバラに存在していますし分子のサイズも大きいといいます。

ですが音、振動を与えることで水分子とアルコール分子の塊が小さくなるほかに水分子がアルコール分子を包み込んだような状態となります。
これは熟成後の状態に類似していて、アルコール分子が水分子に包まれることで、アルコールの刺激臭が軽減され、まろやかな味わいにつながります。

このように、音楽を振動に変換するという条件で音楽を聴かせた場合は、ワインの味が変化することがありうるようです。ボディソニックは樽に取り付けるだけでなく、ワインボトル自体に取り付けるような使い方もあります。

ワインのボディソニックによる味の違い確かめてみたいですよね。

音楽で味が変わる。

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