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ブランディング

皆様こんにちは。
現役ファッションデザイナーのYOです。
現在、BLOOM&BRANCHのブランド"phlannel"にてデザイナーをしています。

日々の気付きやファッションに関わる事を書いていきます。

今回は洋服のブランディングについて書きたいなと思います。

当たり前のことですがブランドをやる以上、ここはやるけどここはやらないってのを決めておかないとある所でお客様が離れると思います。

よくあるケースが初めは世界観を打ち出して初年度は5000万売れた→次が少し落として3000万→トレンドを入れて4000万に改善→さらにトレンドを入れて6000万→結果トレンドブランドになってしまう。と言った流れです。

本当に良くあることで世界観を打ち出す→売上を上げる事に目的が最優先されてしまい結局同質化して売れなくなってお客様が離れてしまう。

皆頭では分かっているはずなのに後戻りが出来ない。悲しいですね…

ブランドをやる以上経営なので利益は出さないとダメですが売れ過ぎるのも怖いですよね。ディレクターはそこを何となくジャッジしてくれるとデザイナーは安心します。笑

今期なんかは90'sのリバイバルで薄いカラーのバギーデニムや紺ブレがとても流行っています。

オシャレ層に認知されているブランドやイオンモール等に入っているテナントのブランド、ロードサイド店舗など様々な業態が出しています。

ここを直球でやるか、編集してどのバランスで出すか。そもそもやらないのか。
すごーく難しいジャッジだと思います。

ある程度は売れるだろうけどイノベーター層が「あ、ここのブランド良いと思ってたけどこれやっちゃうんだ…」って認識して買わなくなるとジワジワとマス層の方に伝播して行きます。

因みにBLOOM&BRANCHのブランド、phlannelは皆様ここを恐らく意識されていてやらないラインをしっかり決めていると思います。

直球ど真ん中でこれが欲しいって感覚では無く、見る度に愛着が湧いてきて気付けば一軍のラックにかかっている。
日常に溶け込むような心地良さがある。
日常的に着ても耐えれる素材感、デザイン性がある。主張し過ぎないけどなんか良いよね!みたいなバランス。

ボッテガの明るいグリーンが流行っていますが、あの表現をしてしまうと確実に来年着なくなります。

もちろん、phlannelには明るいグリーンも無く、紺ブレも有りません。そこがphlannelの良さです。

決して安い洋服ではありません。でも、高すぎる訳でもありません。
ディレクター、デザイナー陣が必死に考えて日本国内の工場の方が作ってくれています。
利益を出そうと思うと海外で作った方が安いんです。大体10〜20%くらいは安く作れるはず。
でもそれは絶対にしないんです。

店頭では22SSアイテムが少しづつ入荷しています。
新宿、青山、横浜、京都にお店があるので近くの方は一度是非見てみて下さい。

と、ブランディングについて書きましたが僕はセルフブランディングがあまり得意ではありません、、
難しいなあ。

良かったら、instagram、WEAR覗いてみて下さい◎


insta @____tamyo
WEAR @nainsagen

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