片付けの実践法②できない理由 時間がない
とりあえずゴミを捨てる、家の外に出すだけでも、かなりのスペースが空くことと思います。
散らかっている家はゴミ箱が多いと言いますが、ゴミ箱をたくさん置くのはお勧めできません。
第一の理由は、ゴミ出し前のゴミ集めが億劫になるからです。
ゴミ箱が多いのは、捨てるときに近くにある方が便利だからという理由でしょうが、捨てるときのことはなかなか頭に浮かばないものです。
きちんと名前のある家事だけでなく、この「名もなき家事」も手間を取る一因になります。
第二の理由は、空間を占領するからです。
たかがゴミ箱といえど、家じゅうのゴミ箱を集めたら畳1畳分ぐらいを占める人もいます。
特にキッチンの狭いスペースに、わざわざゴミのための空間を大きくとるなんて、大変もったいないと思います。
ゴミは即家の外に出す気持ちで、ベランダやキッチンの外にペールなどを置いて、そこに集約させましょう。特に生ごみをいつまでも家の中に置いておくのは衛生上もよくないですね。
家じゅうのゴミ集めの件もそうですが、私たちは片付けられないと思いつつ雑多なことに時間を割いています。探しものの時間、掃除の前の片付け、
使う前の拭き上げなど・・・。
片付ける時間がないと思い込んでいる場合でも、雑多なことに使う時間はあるはず。それは細切れで、しなくてはならないと思い込んでいるものです。
片付いていれば、ホコリが積もっていなければ、どこにあるかわかっていれば、その時間は使わなくても済むのです。
片付けを始めようと思っても、丸一日の時間を空けておく必要はありません。ほんの1分でも、目の前の場所をきれいにすることは可能です。
例えば、朝の洗顔の時を思い浮かべてみます。
一つだけモノを片付ける。
歯を磨くついでに空いた手でシンクを洗う。
顔を拭いたタオルで鏡とボウルを拭き上げる。
など、1分ほどでできることはあります。
また、キッチンでも、
ぶら下げ収納を一つだけ片付ける。
賞味期限切れを見つけたら捨てる。
カウンターの上の物を一つだけ片付ける。
など、料理や片付けの途中でもできることがあります。
これを一か月繰り返すだけで、見ちがえるほど片付くことでしょう。
時間はとても貴重です。忙しい日々に、片付けにまで時間をかけたくないと思うのは当然です。
だから、自分の許せる範囲、無理なくできる範囲を決めて、1分だけ、一つだけ、という片付けを繰り返してください。
片付けが進んでくると、物を探したり、収納場所を考えたりすることが徐々に少なくなってきます。
物の場所が、使う手順で決まってくるので、動線も短く、片付けやすくなってくるのです。
些細なことでも寄せ集めれば大きな時間の余裕になります。片付けのためでなく、自分のため、趣味や楽しみのために貴重な時間を使ってほしいと思います。
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