見出し画像

うつになった原因(社会人編)

社会人になってから一番苦しんだ、はじめの一歩を書いときます。
これはマジで苦しかった。
初めてだったし、何が起きているのかもわからなかった。
いまだに思うけど、うつ病なのか、うつ状態だったのか、それともほかの病気(適応障害、不安障害)なのか、まったくわからない状態だった。


白羽の矢を立てられた

事の発端は白羽の矢を立てられたことにあります。
その当時、オイラは他のプロジェクトから退任し、ちょうど空いていました。
そのタイミングで、以前お世話になっていた現場のリーダー(他社さん)から白羽の矢が立てられました。
というのも、そのリーダーの元では仕事はできるが、パワハラ、モラハラ、言葉を選ばない若いメンバーがいたらしく、そいつがひどすぎて誰も合わないのだけど、オイラなら体育会系で育ってきたし、人柄的に耐えられるのではないか、ということで、指名されたようです。
そうとは知らないオイラは、以前お世話になった現場だったので、ちょっとウキウキしていました。

嫌なこと聞いたなぁ・・

体制としては、うちの会社の先輩社員がシステムのリーダー、サブにその問題児と言う構成のメンバーにオイラが入ったという感じです。
顔合わせとどんなシステムかを説明受けました。
そのチームには、他のシステムにもその当時の会社の同僚や先輩がいたので、心強かったし、何とかなるかなと思っていたのですが。

「あの人、マジで暴言酷いから気を付けてね」と・・・
へ?そうなの??
当たりが強いとかそんなん聞いてなかったけど・・・
今思えば、そんなにひどいなら同じ会社から入れて同じ会社で固めれば?と思うのですが、フリーでやっていたようで、それもできないんでしょうね。
じゃぁ一人でやれよ・・・っつか、自分で会う人探してくれば?と今なら言えるんでしょうけどね。

え?そんな感じ?

まだ本当に稼働する前、様子を見ていたのですが・・・
オイラより少し年上で、すごく仕事ができるけど、物腰やわらくて人柄も良い人がオイラを覚えていてくれて、話しかけてもらいました。
人柄が良いので、問題児のことも悪くは言わないのですが、その問題児・・・
あろうことか、その方にも怒気を全開放で怒鳴ったり、すごい暴言だったり・・・あんなこと許されるの?って状態。
年上だろうが、年下だろうが、まったくお構いなしで暴言吐く。
年齢は関係ないとは言うけれど、そのとたんに勘違いするやつ多すぎる。

年齢関係ないけど、何を言っても許されるわけじゃない。
年齢は関係なく、人として敬意をもって接しなさいよ!と言いたい。
(年下に対しても、年上に対しても、敬意をもって最低限のマナーや礼儀は必要だと思う)

アンガーマネジメントが全くできない、ある意味そのコントロールができない障害なのかと思うほど。
暴力が許されるなら、たちまちボコられるよ?と思うような人でした。
(いや、許されるならオイラがやっちまいたいwwww)

見て見ぬふり

じゃ、周りはどうなの?というところですが、放置・・・
いや、だから調子に乗るんじゃねぇ?と思うのですが、誰も何もとがめだてしない。
チームリーダーやサブリも何も言わないってどうなんだろう?
たとえ憤る事柄だったとしても、やり方まずいよって指導は必要なんじゃないの?って思うのですがね。(20年くらい前なら無理かな・・・)

当然、仕事の受け元の会社の正社員がチームリーダーでしたが、何も言わないし、そのままやらせている。
問題児が仕事ができるから、そうしていたのか、怖いから何も言えなかったのか、今では謎ですが、20年近く前の話だからハラスメントなんて言葉もない当時。
怒らせたほうが悪いって見方だったのかなぁ・・・。

じゃぁ耐えるしかないんだろうな

さて、本格的に稼働してから、その態度はオイラにも向けられます。
もうなんつーか、戦々恐々とした毎日ですよ。
オイラはこうなると、なるべく接触を避けるようになってしまいます。
とりあえず、接触を最小限にしちゃうのですが、それだとゴールがズレていくので、結局余計に言われてしまう。
ただ・・・理不尽だよなと思っても、システムのリーダーは同じ会社の先輩社員・・・
その先輩社員が静観しているので、言われてしまうのもオイラが悪いんだろうなと。。。
何かあったらその先輩が間に入ってくれるのかなと思っていたのですが、そうではないので、自分が工夫して何とかしないといけない事かと思いました。

けど・・・

後にうつ病になって撤退することになるのですが、撤退した後、同僚から「あれでよく耐えられるな、と思って見ていた」とその先輩社員が言っていたと聞きました・・・

はぁ????
見殺しかよ・・・

結局、その先輩社員も年上ってだけで、同じ会社の社員を守る気は毛頭も無かったということよね。
早く見限ればよかった・・・結局、その会社は社長の汚職が分かって転職するのですがね。

そして壊れる

さて、直接やり取りがあるオイラとその問題児で仕事をして、続けていけるわけもなく
暴言を吐かれながら仕事をする日々・・・覇気も無くなりますよね
下手すれば隣に座って暴言浴びせられながら、細かくあーでもないこーでもないと言われながら仕事をしていました。(恐らく本人は説教のつもり)
そのうち仕事が終わらなくなり、深夜2:00まで仕事をして、次の日に普通に出社する日々・・・
その当時、長女の夜泣きがひどく、妻は初めての夜泣きで布団被って寝てしまい、夜泣きの対応をしない。。。育児放棄に似た感じになってしまっていました。
オイラは夜泣きの長女にミルクやおむつを替えたりして、何とか寝かしつけという日々。
睡眠時間は恐らく2~3時間くらい。
昼間はそんな暴言野郎と仕事をして2:00まで仕事している日々・・・
壊れないわけないんだよなぁ・・・

まともな状態ではないまま、仕事をしていては、まともな結果にならないので、毎日2:00まで仕事をして帰る。
帰宅後、作ってくれていた夕飯を食べて布団に入る。
だが、次の日のことを考えるとすごく恐怖で頭を抱えて震えていました。
そんな状態でまともに寝られるわけがない・・・

そんな日々が続いた後、どうしても起きられなくなりました。
身体に力が入らないけど、そこを無理やり根性で起き上がる昭和の体育会www
限界だなとは思ったものの、これを乗り越えて何かスキルが身につくはずという根拠のない幻想を抱いて出社していましたが・・・

すべての人の記憶から自分の記憶を消しさって、誰も傷つかない、誰も迷惑掛らないまま消えてしまいたいと強く思いました。

ただ・・・

暴言野郎にめちゃくちゃにされて終わるのか・・・
その暴言野郎がいなくなったら、皆もどんなに幸せか・・・
俺だけ損するのは嫌だなと思い、そいつが出勤するところめがけて投〇自〇して道ずれにしてやろうかと本気で考えました。

その時は脳がトリップしているのでしょうね・・・自分の行動がわかっていませんでした。半分記憶がありません。
通行人に不審に思われ、気が付いた時には止められていました。
なんで止められたのかもわからないまま・・・冷静になったら投〇自〇しようとしてたのかな?と思うけど、詳細は覚えていないのです。

壊れた先に待っていたもの

普通じゃないのは自分でもわかりました。
精神的な病になってしまったのだとうすうす感づいてましたが、その当時は偏見もあり、病院に足が向かなかったのです。
当時は今ほど心療内科などはポピュラーではなく、うつ病の知識もあまり広まっていませんでした。
ですが、どうせこのままでは人生の幕を下ろすことになりそうだから、冥途の土産話に精神科に受診するのも良いかと思って受診しました。

診断結果は「うつ病」、「パニック障害」
入院するほどではないにしても、危険な状態で仕事はドクターストップ。
診断書はすぐに出せるとのことでした。

ここで自分はまた迷い道
耐えるってどこまでが耐えていいのかの境界線が全く分からなくなりました。
それまでは昭和の体育会だったので、限界なんて自分で勝手に引いた線だと思っていて、限界を決めた瞬間にそれ以上高い位置には行けなくなると思っていた。
だから、どんなことでも自分が限界を引かなければ、耐えていくことが正しいことと思っていた。(工夫が無いよねwww)

けど、こうやって実際に自分が限界を迎えてしまうのは、限界を超えたから。
そのボーダーラインが分からないから、今後どこまで働けばよいのか、辛いことに耐えればよいのか、わからない。
工夫して、それでもだめで、万策尽きたら違う道を選ぶということも可能なのだけど、その当時は気軽に転職する時代でもなかったし、ましてや副業や他の職業で生計を立てるなどの選択肢も少なかった時代。
かなり絶望して、また消えてしまいたいって思いが強くなりました。

とりあえず現場にはもう限界と言うことを伝え、診断書を提出し退任手続きを進めてもらいました。
そこそこ少数になった時間に出社して、荷物を取りに行きました。

オイラに白羽を立てたリーダーさんに謝罪とご挨拶をしましたが。
「ご家族を食べさせていかなきゃいけないんだから、うんぬん・・・」と
軽く説教みたいなものを話された記憶があります。
その当時はその通りだなと思ったものの、今考えると、この仕打ち受けてこの言葉か・・・と。
まぁ、20年くらい前の話だから無理もないのですがね・・・

それから休職期間に入りますが、ストレッサーから離れられたものの、しばらくその現場の建物や近くには行くことができませんでした。

うつ病になると精神力は一気に脆弱になる気がします。
すっかり昭和の根性が抜けてしまったので、その後も全っくスキルアップができない状態でした。
そのお話はまた別の機会に。

後日談

仕事の依頼先のリーダーさんが、同じ病で退社されてしまいました。その当時はメンタルの病が多くなっていたものの、制度や体制などは整っていなかったのでしょうか。オイラよりはるかに年上でたまにスポーツジムなどでも顔を合わせていただいた方で、とても穏やかな方だっただけに残念でした。
オイラが退任する時のご挨拶の時も、心配していただいて・・・
今ではどうされているのか・・・

張本人の暴言野郎ですが、元同僚の話によると、数年後の飲み会の席で、オイラの退任理由を初めて聞き、ショックを受けて自分がうつ病になったそうです。

なんだそれ?
ショック受けて自分がうつ病?
オイラがうつ病で退任したなんて、予想できたんでは?と思うのですが、本人はそうは思っていなかったようですね。
この話を聞いて、その暴言野郎は、人に対する態度、振る舞い、言葉を軽く考えすぎていたんじゃねーのか?と思います。
暴言野郎はうつ病になって病んでしまい、退任したそうです。
なんだかなぁ。。。何も生み出さないし、誰もハッピーにならないよね。。。

恐らく完璧主義者なんでしょうね。
人にも自分にも完璧を求めてしまう。
けど、自分が他人に行っていたことが、できない現実にぶつかったりすると自分を責めてしまうことにもなる。
だからこそ、他人に完璧を求める正義感は、自分を苦しめることにもなりかねないんだなと。

オイラは人に優しくしていたいと思う(だっておいらは完ぺきとは程遠いもの)
そもそも生まれ持っていた性格でもあるようだから、それで何らかの形で人に貢献出来たら幸せかもなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?