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地域おこし協力隊は「なぜブラックになってしまうのか?」を考察する前の、まずは自己紹介の話

地域おこし協力隊と関わり始めて7年。100人以上の協力隊と対話してきた結果として、協力隊はなぜブラックになってしまうのか?何が問題でどう対応すればいいのか?を考えようと思います。その前に、まずは自己紹介した記事です。

まずは身分を明かします

このnoteでは「地域おこし協力隊の光と闇」について自分の見聞きしてきたことについて書き記します。

書くのは自由だと思うのですが、このnoteを見つけてくれた皆さんにとって読む価値があるかどうか?を判断する材料を提供する必要があると思います。

それは「ところであなたはどこの誰ですか?」の問いに答えることがひとつだと思います。せっかく名乗ってみても著名人でない私の名前では残念ながら価値のあるなしは判別できないかもしれません。それでも責任をもって書こうと思うので名前を出します。そうするのはこれまで7年間、地域おこし協力隊の募集・受入れに関わる中で「その都度、一生懸命協力隊の方と対話してきた」ことに自信があるからです。

もちろん「一生懸命かどうか」は私の基準であって、話を聞かせてくれた当事者たる協力隊の皆さんが私に何をどう思ったか?はわかりません。でも、だからこそ、それなりの自負がないとこういう文章は書けないと思いますし、そういう自負を持てるような経験を重ねてきたんだなと思っています。

山口県下関出身で、現在、北海道で地域おこし協力隊と関わっている花屋雅貴と言います

細かい経歴はご縁があれば記すこともあるかもしれませんが、このnoteにいくつかの記事を書き残すのに必要な経歴としては、現在行っている事業の話だけでひとまずは十分だと思います。

北海道のある町にて「起業型」の「地域おこし協力隊」の募集・受入れを行っています。会社としてこの地域に関わるようになって7年目で、私自身も7年前の当初から関わっていいますが、4年前に少し立ち位置が変わっています。

最初の3年は東京にいながら年に数回出張でこの地域のこの事業に携わっていました。そして4年前に北海道に部屋を借りて、自分が直接的に町の中に入り事業を推進する側に立場が変わりました

「地域おこし協力隊に関わっているから」ではなく「自ら地域の中に入った」点において、私も地域おこし協力隊が地域の中で味わうさまざまなことを味わったなと思っています。

加えてこの町以外でも「地域(≒田舎)で起業を目指す人」を育成する各種の取り組みに関わることになり、全国の地域おこし協力隊と出会う機会に恵まれました。

ポジションも明確に

地域おこし協力隊に関わるネット上の記事を見ると、ポジティブなものからネガティブなものまでさまざまです。検索キーワードのサジェスト欄には「ブラック、闇」など刺激的なワードが並ぶこともあります。

地域おこし協力隊の「光と闇」、「ブラックとホワイト」の間について述べていくこのnoteにおいて、私個人の見解と断りつつも、やはり「ポジション」というものは存在します。人の話はどういう形であれ自分の立ち位置からのポジショントークになると思います。

名前を明かしましたし、検索すればFacebookページも見つかると思います。私が関わる北海道のこの町の名前も、協力隊について書いた各種の記事も見つかると思います。そこに書いてあることと、ここに書くことは素材は同じですが、行政に納品するための文章はしっかりと焼いて少し硬くなった記事です。それらと比べれば、このnoteに書く内容はよりレアな火加減になります。

レアゆえに少し間違うとそれを食べた方(読んだ方)から「火が通ってないぞ!」と言われることもあるかもしれません。行政に納品した文章ではそれを可能な限り無くすようにしていますが、今回はレアな火加減にしようと意図して書いています。

その火加減でなければ味わえない味があります。だた、このnoteに出会ってくれた人に対して「味が偏り過ぎていて時間の無駄」になるのは申し訳ないと思うので、しっかりと自分の立ち位置を明記しておきます。

まず私たちが地域おこし協力隊を受け入れるための活動で必要となる各種のお金は「税金」から賄っていただいています。大部分は国のお金で残りは地方自治体のお金です。私の給料はほとんどこの町からいただいていると思っていただいて間違いではありません。しかも私自身もこの町に暮らしているため、他の地域の役場(どこか特定の役場のことを明記するつもりはありませんが)のことはともかく「この町の役場のことは悪く言わない」です。そして自分たちはうまくいっている、とまでは言いいませんが「誠実にはやっていて、それなりに結果もついてきている」とは思っています。

そういう前提であるため「自分たちのやっていることのただ自慢じゃないか(=ただのポジショントークじゃないか)」となる可能性はあります。それでも、これまで自分たちがやってきたことを信じ、直接見聞きしてきたことをベースに「客観的な視点」で「こう考えるべき」といったことを書いていきます。

ポジションがありながら、客観的な視点を維持し、皆さんにフェアで有益な情報を提供できるのか?そこが挑戦になるかと思いますが、可能な限りやってみたいと思います。

今後このnoteに書いていく予定

  • 地域おこし協力隊はなぜブラックになるのか?の仮説の話

  • お金には色がある話

  • 地域おこし協力隊として地域に入る前に必要だと思うことの話

  • 地域おこし協力隊から地域の起業家になるための話

  • 地域との関係の作り方とそのリターンの話

順番がどうなるかはわかりませんが、このあたりのことを書いていく予定です。個人的にこの7年、地域と地域おこし協力隊と関わってきて「ある程度ノウハウがたまったな」と感じています。

多くの対話を重ねる中で、それぞれ別の地域で活動する協力隊の人に「何度も同じ話」を聞きました。それは何かその人だけの個別具体の話ではなく、協力隊になった人における一般的な内容や考え方があることを示唆していると思います。それを抽出し記事としてnoteにまとめられるのではないか?そう思えましたし、書いてみたいと思いました。

しっかり書ききれたらいいなと思います。そしてこのnoteを見つけてくれた、これから協力隊を目指す人、現在協力隊で活動する人、協力隊を受け入れている行政の人にとって、ひとつでも「なるほど」と思ってもらえたら、とってもいいなと思っています。

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