私たちの保育園準備

○○保育園 園長先生

拝啓  桜の便りが次々聞かれるようになりました。
私たち家族も春の暖かな陽気の中で、4月からの保育園生活を楽しみにしている今日この頃です。
(中略)
 先日の事前説明会では大変お世話になりました。
資料が読めない私たちのために代読や代筆をしていただいたり、子供が遊んでいる状況を言葉で説明していただいたりと、入園前の緊張がほぐれ、私たちまで楽しみになりました。
 さて、4月からの娘の入園に際して、一つ私たちと一緒に取り組んでいただきたいことがあり、この度お手紙を書かせていただきました。
 私たちが視覚障害があるということは、保育園のスタッフの皆様にもお伝えいただいていることと思います。
それに加えて、保育園で娘と一緒に過ごすお子様や、その保護者の方にも私たちのことを知っていただきたいと考えています。
私たちが目が見えないということはもちろん、普段持っている白い杖のことや、腕を持って歩いていることなど、他のお子様から見ると不思議に想うことがあるかもしれません。
その時に、それは聞いてはいけないことではなく、目が見えないからそうしているということをはっきり伝えていただきたいのです。
 私たちも、お子様や保護者の方と直接お会いした際にはできる限りお伝えをしていきたいと考えています。
 娘が保育園で他のお友達と接する中で、自分の両親が他のご両親とは少し違うことを認識する日がやってくると思います。
そんな時、違いをネガティブなものではなく娘も自然と受け止められる環境を作りたいというのが私たちの想いです。
(後略)


 と、まだまだ再考の余地は大いにあるのだが、こんなお手紙を書こうと妻と相談をして決めた。
 最後に、晴れてこの4月からひなちゃんの保育園が決まったことをここにご報告したい。

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