見出し画像

指輪とマグカップの話【恋人と友人の違いの話】

インカレ仲間の話【スズキサイハ嬢】

文芸部インカレ、火樹銀花。(気になる方はぜひフォローを。)
僕の所属先である。

さて、このサークルの発起人、スズキサイハ嬢とお話をしていたら、「それnoteに書いてよ、いいねしとくから」と言われた。ってことで書くことにした。
ということで、これを読んだらサイハ嬢、必ずいいねしてね?笑(ほぼ強制。)

志賀の前提

今回僕が書くのは指輪とマグカップの話である。
ひいては『恋人』と『友人』の感覚の違いの話を綴って行きたいと思う。

まず、この文章の大前提として、志賀は性別問わずすべての人との友情が築けるという認識を持っている。その前提を持って読んでほしい。
もっとわかりやすく言えば、世間一般で呼ばれる「男女の友情は成立する派」なのである。

恋人と友人の違い

次に『恋人』と『友人』の違いについて考えていく。

僕は恋人と友人両方に対して「好き」という気持ち、ひいては好意を持つと考える。その「好意」という事柄の前に「恋愛的」「友愛的」という区別がつくかどうかという認識だ。

「好意」を別の表現で表すとしたら、「プレゼントを贈りたいと思う気持ち」だ。
友人にも恋人にもプレゼントを贈りたい。
ただし、贈る物は違う。僕にはそんな感覚がある。

その具体例がタイトルにもあげた指輪とマグカップだ。

結婚する時やお揃いの最もたるものとして指輪を送る人は多いように思う。ただ、そういう意味合いではなく、数ある贈物の一つとしての指輪と考えてほしい。

僕の中での認識では指輪が恋人、マグカップが友人というイメージだ。

指輪【恋人】について

指輪はいわば「装飾品」である。
つまり「なくても困らない」「人によっては非常に好むもの」という認識だ。

例えば、高価な宝石、装飾品が似合うような人になりたいと思う人がいるのと同じように、自分の恋人に釣り合う人になろうという人もいると考える。
また、ある種皮肉なのだが、アクセサリーのように、つまり自分を着飾るものとしての「恋人」を求める人もいると思う。

指輪というのは結婚・婚約のような特別なもの、そうでなくても、つけっぱなしになることが多いだろうと想像する。
役に立つか立たないかは関係なく家でも外でも共にいる。その存在を常に感じながら生きると思う。
所謂「オフィシャル」的存在だ。恋人の有無は明確にすることが多いと思う。友人との関係性に比べて「恋人いる?」なんてことを聴かれることが多いからだ。
もちろん、その一方で普段指輪を付ける事はないけれど、特別な時に一等好きなものをつけるという人もいるだろう。

人によって指輪(恋人)との向き合い方は違うと思うけれど、そのようなイメージ、印象が僕の中にはある。

マグカップ【友人】について

一方、友人、マグカップはどうかというと。
マグカップはいくつあっても困らない。生活必需品の一つであり、多い人もいれば、少ない人もいる。
沢山の柄や特徴があり、中に入れる飲み物も違う。
ほとんど例外なく、大体の人がマグカップを持っていて、たまに持っていない、必要としていない人もいる。

僕にとってのマグカップというのは、時を問わず、家と言う自分の世界の中で使うものという感覚だ。
そして、その時々で使う物も違う。

友人はそれぞれの価値観があり、僕の身内であり、その時々で共に楽しむ、そういうものだ。友人達同士がそれを知っていることも知らないこともある。

そんなイメージだ。

指輪とマグカップの話から

さて、ここまで書いて来たわけだけれど、今回の文章で一番伝えたかった事は次のようなことだ。

それは友情も恋愛も両方とも大事にする選択肢があっていいということ。どちらかを優先し、どちらかを選ばなくてはならないなんて考えなくていいということだ。

指輪は一般的にマグカップより高価なものであるから、恋人の方が友人より結局大事なのだろうとは解釈しないでほしいと思う。

恋人にも、友人にも同じように「愛」を持っていて、それが正に「プレゼントを贈りたい」と思う気持ちで。
その時に選ぶものが違う、基準が違う、それだけなのだ。

僕は恋人も友人も大事にしたいと思う。

世界にはいろんな人がいて、僕にも時々アドバイスを含め様々な言葉をかける人がいる。
例えば。
「友達より彼氏との約束を優先するでしょ」
「彼氏以外の男の子と二人で出かけるなんてありえない」
みたいな。

世界には色んな人がいて、時々自分が考えていたこととは違うものを押し付けられそうになることもあるだろうし、時々は人と衝突することもあると思う。

でも、それは当事者自身、つまり僕やこれを読んでくださっている貴方、また貴方の恋人やパートナー、友人達とのかかわりの中で考えていけばいい問題だと思う。
僕等は多くの人間が共に生きる世界・社会に生きているので、そう簡単には割り切れないと思うけれども、悩むと思うけれども、僕はそれぞれが築きたいように関係を築いていいと思う。
それぞれの関係を極めて大事にしてほしいと思う。

指輪の価値もマグカップの価値も、どこで買うのかも、どんなラッピングをして、どんな使い方をするのも、あなたの自由だ。
指輪とマグカップ、どちらをどんな人にあげるのかも、どんな人からもらうのかも、あなたの自由、また、あなたの周りにいる大切な人達の自由だ。

どうかあなたがあなたの大切な人と素敵な関係性を築けますように。

あなたに祝福あれ。

追伸。
画像はayame_c29さんのものを使いました。
指輪とマグカップが両方とも映っている作品だったので、これだ!と思って。
お話と合わせてみてもらえたら嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?