見出し画像

ゲーム会社、ガチでNotion使う#3運用編

ゲーム開発でNotion運用1ヶ月報告


ブラストエッジゲームズの清水です。前回の記事からだいぶ経ちまして

社内のゲーム開発プロジェクトでもNotionの普及が一層深まりました。
約10人ほどでNotionを1ヶ月ほど運用をしたのですが(つまり、ほんとうの意味でガチでNotionを使いました)、その過程で色々と見えてきた知見を、#3運用編として書かせていただきます。

何が起きたか、結論から言うと…


良かったこと
開発メンバーが、気軽に資料をサクサクつくってくれた

大変だったこと
気軽に使えるがゆえ、情報(ページとDB)がいたるところで作られた

つまり、大いなる可能性と課題点が見つかりました。

それらを解決すべく、Notion運用のつの大まかな方針を提示して、運用してもらうことにしました。

ゲーム開発におけるNotion運用4つの方針



方針1:むやみにDBを作らない。作りたい場合は相談。

DB機能の強力さがnotion の強みでもありますが、その便利さゆえに、知らないところでDBが作られていました。

例)企画セクションが、企画マニュアルというDBをつくり、エンジニアはエンジニア向けのマニュアルDBを作るなど。
(意図的にDBを作ったケース、ページのつもりでDBが作られたケース両方ありました)

マニュアルページで検索や使い勝手の良さを得るには、1つマニュアルDBを作り、プロパティで分けたほうが使いやすそうです。

ゲーム開発では、デザイナーと企画の2職種向けのマニュアルなどもあり、別で作られていると、どちらのDBに置くの?という話にもなりそうです。

どうしても作りたい場合は相談しつつ、運用管理者がDBの存在を把握できるようにしました。

その上で、現状はDBは以下の7DBとしました(アセットDBは除く)。

  • マイルストーン・・・マイルストーンを設定するためのDB

  • マニュアル・・・ツールの設定方法、プロジェクトの設定方法などのDB

  • 仕様書・・・ゲームの仕様書をまとめたDB

  • 開発タスク・・・タスクを設定するためのDB

  • バグ・・・バグを管理するためのDB

  • 要望・・・要望、改善案を管理するためのDB

  • 議事録・・・議事録を管理するためのDB

DBの置き場所はサイドバーの以下に固定し、存在をわかりやすくしました。


方針2:サイドバーの構成を整える

各メンバーが自由に作れるがゆえに、資料の置き場所に収拾がつかなくなりそうでしたので、サイドバーの構成を決めて、その下に資料を置いてもらうようにしました。

以下のような構成でページを作って運用しています。

全体向け情報、各セクション(ツリー形式)、個人ページ(ツリー形式)としました。

以上により、資料を作る自由度を保ちつつ、置き場所不明にならないようにしました。

方針3:DBはページ上にリンクドデータベースで表示する


作ったDBに対して、複数のビューを作れることがnotionのウリの一つですが、DB内にビューを増やしてしまうと、他のページに移植することができません(私が知る限りは)。

ですので、DB内にビューを作らず、作ったページ内でリンクドデータベースで作るようにしました。

以上でページ内に、表示したいデータベースを埋め込みます。
以上により、ページ内に複数のビューを表示したり。カスタマイズ性を高めました。

redmineにあるような、ビューの設定(フィルタ条件、並べ替え)を保存して、ほかページにもっと簡単に貼り付けられる機能などがほしいところですね。


方針4:DBビューのカスタマイズは、個人ページで行う


各セクションごとのページは、セクション内メンバー達が使いやすい構成で整えてもらうことにしました。

自分向けのページを作りたい場合は、個人スペースで作るようにしました。

自分向けのページでは、

  • 自分担当のタスク、バグ

  • 自分が発行した要望

  • 自分が参加したMTG

といった、自分が関係するDBのみを抽出して表示するとわかりやすいです。
そのさいにオススメ機能として、フィルターの指定で「自分」というものがあります。

メンバーが複製して使ってもフィルターの担当者名を書き換えること無く使えるので便利です。

個人向けのビューは、プライベートのワークスペースを作り、そこに表示するほうが本来の使い方としては適していると思いますが、ほかメンバーにも参考にしてもらうため、現状表示しています。


まとめ

以上が4方針です。
ある程度のメンバー規模でnotionを使う場合は、運用ルールを提示したうえで各メンバーに自由に使ってもらうと、効率よく資料が蓄積され、ゲーム開発の進行に良い結果をもたらすという実感です。

運用中に上がった要望

メンバーに使ってもらい、以下のような要望があがりました

  • ビュー関連

    • 操作中に間違えて値を変えてしまうので、編集できない固定設定がほしい(DBではなく)

    • 親子タスクに連携したタイムラインビューが作りたい(切実)

    • 祝日設定がほしい

    • ビュー表示を偶数奇数行で色変えしたい(超切実)

  • 連携関連

    • バグを報告するとslackにポストされてほしい

    • その日の締め切りタスクを毎朝ポストされている


といったことです。連携については次回「連携編」としてご紹介できればなと思います。

もう少し整えましたら、再びDBを配布してみます。

wantedlyを最近はじめました。
ブラストエッジゲームズに興味を持っていただいた方は、応援や応募よろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?