志村さんを観てきた平成生まれが思うこと
今日の朝、志村けんさんが亡くなったという速報が入ってきた。信じられなかった。芸能人が亡くなったというニュースで、初めて、泣いてしまった。
平成生まれ(平成一桁台)の私は、ドリフや8時だよ全員集合をリアルタイムで見たことがない。私が見たことがあるのは、バカ殿やだいじょうぶだぁ、志村でナイト、志村動物園、他の番組でのゲスト出演、後は過去の映像の再放送ぐらいである。
特に、小さい頃からバカ殿でめちゃくちゃ笑わせてもらった記憶が強く残っている。私が記憶する限り、"The コント"というのは、バカ殿が一番最初だったのではないか。
粉や墨が上から降ってくる、城下を覗いて変装して城下にくりだす、怒って刀を抜く、くさやとかドリアンとかゲテモノをミキサーで混ぜてダチョウ倶楽部に飲ませる、ランプを擦ったら美女が出てくる、腰元の布団の下に潜り込む、いろんなパターンで「殿のおなーりー」をやる、柄本さんとの熟女のコント、研さんとの赤まむしと生たまごのやり取り、…他にもたくさん、(コントの中だけ)セクハラやパワハラ当たり前でコンプライアンスなんて気にしてないような、良い意味で、ハチャメチャなコントをやってくれた。
あの内容なら、親世代が、見ちゃダメ!!って怒るのも分かる(笑)でも、そういうところも含めて、私は大好きだった。
どのコントでも、いつも全身全霊のコントという印象だった。最近知ったのだが、酒が出てくるコントでは、必ずホンモノの酒というところも凄かった。小さい時はただただ面白がっていただけが、今となっては、志村さんが共演者や裏方の人に愛されているから、あのコントが成り立っているのだな、と感じる。
志村さんのコントがもう見られないと思うと、…寂しくてたまらない。
優しくて、動物を愛し、動物に愛される園長のイメージも強い。特に、私は勝手に、パンくんは園長の息子で、プリンちゃんは孫のような存在なんだなと思っている。お互いにかけがえのない存在ということが、画面越しでも伝わってくる。番組の企画の枠を超えていると思った。園長としての志村さんは、本当に、優しすぎて、涙が出る。
そんな園長とも、もう会えないのだ。園長のことが大好きな動物たちは、おそらく、死を認識できないことだろう。「なんで来ないんだろう。いつ来てくれるのかな?」って思い続けることになるんだと思うと、胸が苦しくなる。
平成生まれの私にとっても、志村さんは、優しくて、カッコよくて、気前のいい、面白いおじさん。最高のコメディアン。最高のヒーロー。
私にとっては、どんな偉人よりも、偉大な存在。
そんな凄い人を失ってしまったなんて、まだ信じられない。
今はただ、安らかにお眠りください。。