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#18【防音室DIY】防音室はDIYで作れる?


防音室を作るとひとことで言っても、そもそもDIYで防音室が本当に作れるのか? という所から触れないといけません。

せっかく苦労して部屋を作っても、防音効果が薄かったら意味がありませんからね。ここから先は音の性質の話になります。


画像出典:防音室のある家|我が家で趣味を楽しむ!|E-LIFE不動産情報


ドラムを始めるとなるとまず問題になるのが騒音です。ドラムは音の大きい打楽器の中でも、特に音が大きい楽器です。


例えば弦楽器や管楽器の場合、空気の振動により音が伝わります。
空気の振動を壁や床で減衰させれば良いので、まだ防音対策は取りやすくなります。

一方ドラムは打楽器ですから、ドラムやシンバルを叩くことにより物体の振動で音を出します。
特にキックペダルを足で踏む時にはダイレクトに床に振動が伝わってしまいます。そのため、ドラムは楽器全般でも防音対策しづらい部類に入ります。



またどんな場所に防音室を作るかによっても対策が変わってきます。


もし賃貸マンションの部屋でドラムを叩こうと思った場合、壁を介して隣住民の方がいるわけですから防音の難易度はハネ上がります。壁一枚で防音対策をしなければいけませんからね。


対して私の場合一戸建てに対して防音室を製作するため、隣の家の外壁までは多少距離があります。私の家であれば約5mといった所ですね。
距離によって音が減衰できるので、防音対策のハードルはかなり下がります。

建物自体も別ですからドラムを叩いても振動として隣の家に伝わることは無いかと思います。
※振動により生じた音はきちんと防音対策が必要です。



出典:roland.com

加えて私が始めたいと考えているのは電子ドラムです。


電子ドラムは叩く部分がメッシュやラバー素材で作られているので、かなり振動を抑えられます。

叩いた力の強さを感知してスピーカー出力で音を出すため、ヘッドホンを使えば音は全く周りに聞こえなくなります。


ですが、それでも80dB(ややうるさい)程度の騒音は発生するようです。


私が調べた防音DIYでは、20〜30dBダウンの防音効果がありました。つまり電子ドラムの騒音ならば50dB程度(日常生活レベル)まで下げることができます。

あわよくば、将来的に生ドラムに手を付けることも想定してDIYできればいいと一瞬考えましたが、そうなると120dB→60dBダウンとDIYでできるレベルの倍近く騒音を抑える必要があります。

調べた所、生ドラムを叩けるレベルの防音室を作るのは専門業者であっても難しいようです。流石にこれは現実的ではなさそうですね。


付け刃の情報を書いてきましたが、要するに自分の目的に合わせた防音室を作る必要があるということです。


必要以上の防音性能を求めると、コストも手間もかかってしまいます。逆に、そこを疎かにすると音が漏れてしまい近隣トラブルの原因になる。

専門知識のない素人がそこのさじ加減を上手く調整するのは難しい所ですね。

長くなりましたが、防音室製作に当たってこの辺りの予備知識が必要というお話でした。




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