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セミロックダウンのミラノより・・・






ミラノ特派員のクロアキです。日本でも報道されているかと思いますが、10月25日にイタリアコンテ首相が新たな首相令に署名しました。

・本首相令は、10月26日から11月24日まで有効。
・移動制限:仕事上・学業上・健康上の理由や、必要性のある状況などを除き、交通手段にかかわらず、移動を極力回避することを推奨。
・飲食サービス業:営業は午前5時~18時まで。1テーブルには(同居者でない場合)最大4人まで。ホテルや病院など、施設利用者だけにサービスが限られている場所は営業時間制限の例外。宅配サービスや、持ち帰りサービス(※)は、引き続き営業可能。
(※持ち帰りサービスは、24時まで。但し、店の近辺での飲食は禁止。)
・学校:幼稚園~中学校までは対面授業継続。高校は75%以上の活動をオンライン教育とする。
・ジムやプール:営業停止(一部例外あり。)。
・劇場、コンサート会場等:劇場、コンサート会場、映画館など(屋内外関わらず)市民に開かれた/観客が入る(aperto al pubblico)場所は閉鎖。

私も夫も息子も、ぞれぞれ予定していたコンサートが一斉になくなりました。遅かれ早かれ第二波が来るだろうと覚悟していましたが、いきなり劇場封鎖となってしまうと、無観客のコンサートもできないので、友人仲間、皆落胆が激しいです。それなりに皆頑張って感染対策を講じてきたのでなおさら。せめて昼間のみとか20時まで等制限付きなら何らかの活動も維持できるのですが、閉鎖命令ですから・・・。音楽関係者は署名活動に必死です。ムーティもコンテ首相に強いメッセージを送りました。

ミラノでは若者たちの反発が激しくなっています。ナポリトリノに続き、昨日はかなり荒れました。昨晩は若者の集まるゾーンでパトカーに向かって火炎瓶や爆竹?などが投げられたようでテレビのニュースもひたすら爆発音。

若者は春のロックダウンを頑張って乗り切ってきたのにまた学校にも行けない。もう耐えられないという気持ちも分からなくもありません。でも医療関係者はインタビューでもう限界だ早いロックダウンを!と訴えているのです。首相の急な決断はよほど逼迫した医療現場を鑑みてなのでしょう。


昨日は日本にいる優子さんとオンライン通話をしながら今後の演奏会の計画を立てていましたが、ベルリンのご主人と離れて、色々な規制の中でもいつも明るくエネルギッシュな優子さんには励まされるばかり。こんな時だからこそ、私たちのCDやライブビデオが世界を旅してくれたらいいなと願ってやみません。

今これを書いている横のテレビの夕方のニュースで、イタリアの感染者が2万2千人、24時間の死者が221人と発表されました。特に感染者の多いミラノは近日ロックダウンだろうとのこと・・・こんな暗いニュースのあとに載せるのもタイミングが悪いですが、私たちの黒鳥ライブvol.2も近日公開予定です。音楽の翼を信じて!いろいろな形でお届けしてゆきたいとおもいます!


↑こちらは先月東京で収録のトーク&ライブ動画!是非ご視聴ください!

間もなくCDブラックスワン日本にも入荷です!spotifyでは発売2週間で2万数千カウント!音楽の翼とんでけ!



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