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カメラが私を上向かせ、前向きにさせる

中学・高校生あたり、思春期の頃。下を向いて歩く癖があった。

自分の容姿に自身がなかったし、周りを見たくもなかった。
そんで、路上のガムを絶対に踏みたくなかった。

毎日続けていると、前を見なくても人とぶつからずに歩けるようになった。
そのためには、周囲の微かな音が重要なので、イヤホンはしなかった。

大人になった今思う。
下向いて歩いてちゃ、身体に悪い。

顔がたるむ。首が前に曲がる。姿勢が悪くなる。人の顔も覚えられない。
音楽も、好きに聴けない。

もうやめよう・・・。

カメラを持ち歩くようになったら、上を向くようになった。

よい被写体はないものかと、キョロキョロ辺りを見回すようになった。

太陽の向きを確認するため、空を見るようになった。

人目が気になっても、カメラのファインダーを覗いていれば落ち着く。
不思議だ。

私は、建物の写真をよく撮る。
自分よりも高い、建物の写真を撮る。

撮影した写真は、どこか明るい未来を表現するような
未知の明日への希望を感じさせるような
そんな写真になることが多い。

それは、私が建物を見上げながら、
自然と心の中に思い描いていることなのかもしれない。

「明日がいい日になりますように」
「これからも上を向いて歩けますように」

私が撮る建物の写真を見たあなたにも
これらを感じてもらえたら、いいなと。

見るだけで、気持ちが明るくなっていく。
そんな写真を増やしていくため、今日もカメラを空へ向ける。

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