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〈「鉄鼠の檻(1)」感想〉 古寺に市松人形が浮かぶ、、、真冬の怪談


2017年8月17日にAmazonレビューしたものの再掲です。
真「夏」の怪談を「冬」に修正しました。
★★★★★


 
 ついにきましたね〜鉄鼠。良かったー。
 漫画化は原作と出た順番が変わっているので、狂骨と絡新婦の間の話です。
 
 話の舞台は真冬の雪降る箱根。
 なんと京極堂も知らないお寺に、京極妹あっちゃんと鳥口くんが取材に行きます。お寺に入る前に近くのお宿・仙石楼で書籍部の飯窪さんと待ち合わせをしますが、そこで骨董屋と懐かしい人と会い、さらに坊主の死体を見つけてしまいます。雪の降り積もる庭に足元もなく忽然と姿を現した座禅を組む僧侶の死体。・・・あの男が呼ばれてしまいました。
 一方、やはり箱根の仙石楼近くで発見された古い書庫。その中身の確認に呼ばれた京極堂、に連れられた奥さん、に誘われた雪絵さんとついでの関口も箱根入り。楽しくあちこち観光する奥様方と、本に没頭する京極。宿でボヘボへしている関口は赤い振袖に歌を歌う少女の幽霊の話、按摩の目撃した死体とその犯人の話を聞かされます。
 
 もうすっかり京極シリーズの登場人物の顔はこちらの志水アキさんの絵柄で私の中では補完されてしまいました。
 今回は京極の長話は少なめで話はサクサク進んで行きます。事件もまだそれほど込み合ってはいませんが、登場人物は多いです。初見の人は区別つかないかもしれませんね。僧侶はみんな同じ格好だし。坊さんたちの着物がそれぞれ違っていて良かったです。黒染めの美僧はなんだかなまめかしい。。関くんでなくてもドキッとしちゃうわ。
 京極はなんだかちょっと顔が可愛くなったような気がします。まだ真面目な益田くんも本来こちらが初登場。

 雪の中に佇む赤い振袖の黒髪の少女、、、怖いよう。。。

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