見出し画像

夢と金 【読書感想文】 夢に必要なお金

★★★★☆
Amazonでレビューしたものです

「まえがき」より
「夢か?金か?」という議論をキミのまわりの連中は繰り返すだろう。
耳を傾ける必要はない。あんなのは全て寝言だ。
「夢」と「お金」は相反関係にない。僕らは「夢」だけを選ぶことはできない。
「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ。
もしも、キミの両親や学校の先生が「お金の話をするな。はしたない」と言ったなら、彼らのことは軽蔑した方がいい。
もしも、貴方が子供達に対して、そのような言葉を過去に一度でも吐いたことがあるのなら、猛省し、子供達に正面から謝罪した方がいい。
日本の「自殺率」「自殺の原因」「犯罪の動機」を見ると、それがいかに畜生道に落ちた言葉なのかが分かる。
貴方の言葉は、自殺と犯罪の後押しだ。
貴方の言葉は、「夢」を殺す作業だ。
なぜ、貴方は夢を諦めた?
なぜ、貴方は他人を妬む?
なぜ、いい歳して不毛なアンチ活動に励む?
答えは分かっているだろう?
だったら、なぜ、それを子供達になぞらせる? 
逃げるな。
今、この国に足りていないのは『希望』だ。
希望をもつためには、夢を語り、「お金」を学ぶ必要がある。
子供は勿論、子供に背中を見せなければいけない大人もだ。
「金の話ばかりしやがって」と言うのなら、分かった。
だったら、僕よりも大きな夢を語り、行動している人間を連れてきてくれ。
それができないのなら、話を聞いて欲しい。
耳障りの良い話はしない。
夢を繋ぐ為の本当の話をする。80分あれば十分だ。
西野亮廣(キングコング)


1.筆者について

著者は西野亮廣(キングコング)という人です。

内容は著者についてある程度知識がある人向けでした。

私は、この人については、芸能人で、キングコングというコンビ(お笑いだか漫才だか)の片方で、プペルという絵本からアニメになったものを作った人で、信者がいるらしい、という程度の知識しかありませんでした。

もうちょっとこの人について知っておいた方がこの本は読みやすいようです。
また、文章の書き方もいきなり#が入ったりして、独特です。

Amazonのページのプロフィールはこんな感じ。

西野亮廣(にしのあきひろ)プロフィール
1980年兵庫県生まれ。芸人・絵本作家。
2009年、『Dr.インクの星空キネマ』で絵本作家デビュー。0.03ミリ細い黒ペンで描かれたモノクロの緻密な絵が評判に。その後、『Zip&Candy-ロボットたちのクリスマス-』『オルゴールワールド』とモノクロ絵本を執筆。『えんとつ町のプペル』で初のカラー絵本を製作し、以後の作品、『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』『みにくいマルコ~えんとつ町に咲いた花~』はすべてカラーで製作。絵本累計部数は100万部。
他にも、小説『グット・コマーシャル』、ビジネス書『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』『新・魔法のコンパス』『新世界』などがあり、すべてベストセラ―に。
製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」(2020年公開)は、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映決定、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めた。
「えんとつ町のプペル」はミュージカルや歌舞伎としても上演され、好評を博している。
プペル発のNFTでは2022年10月31日に、取引量世界一を記録。


2.夢を叶えるためにどうお金を増やすか


金がないと夢が叶わない、そもそも夢も見られない。
そのお金を増やすにはどうしたら良いか、という内容の本です。

飛行機や劇の座席が、値段に差がついたプレミアム席がないと、全体の値段が上がってしまうというのは知りませんでした。

さらに、プレミアムは高級で、ラグジュアリーは夢であり、夢には競合がないから言い値で売れる。
顧客は「機能」を買い、ファンは「意味」を買う、という客の分類。
役に立つから手に入れるから、好きだから手に入れたい、にどうやって変えていくか、どうやって応援してもらえるか。

不便がエンタメになるというのも面白かったです。

コミュニケーションが大事、、苦手なんですよね、コミュニケーション。。


3.夢についてもう少し


お金についてはたくさん語られていましたが、夢については少ない印象でした。
題名が、夢と金、なので、もう少し夢について触れて欲しかったと思います。

僕より大きな夢を、、、とありますが、その僕の夢についてもう少し詳しく述べて欲しかったです。
どんな夢を見ている人がいて、どうやって叶えたのかという実例や、そもそもどうやって夢を見たらいいのか、といった指南などあったらよかったなと思いました。

まあ、でもお金は大事ですよね。

4.目次


目 次

◆まえがき

第一章 富裕層の生態系
◆知識不足で命を落とすな
◆「高価格帯」にクレームを入れるバカ
◆富裕層を知り、「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いを知れ
◆「夢」の計算式
◆機能を売るから「高い」と感じさせてしまう
◆キミの挑戦に大きなお金を出してくれる人の生活を想像しろ 【番外編】「脱・労働集約型」と「脱・完売思考」

第二章 コミュニティー
◆「機能」がお金にならないことを受け止めろ
◆歴史的大敗から学ぶ「ハイスペック」と「オーバースペック」
◆【機能検索】から【人検索】へ
◆「正しいサービス」よりも「惚れるサービス」
◆相場を無視できる【人検索】の実例
◆求められているのは「顧客のファン化」だ
◆「応援シロ」の計算式
◆「ファン創造」の実例
◆コミュニケーションはどこから生まれるのか?
◆不便がもたらしてくれるもの 【番外編】お金のイロハ ~借金は悪いもの?

第三章 NFT
◆海に沈んでいるお金の話
◆新しい扉の前にはいつも長い説明がある
◆NFTをメッチャ簡単に説明してみる
◆絵本作家の新しい収入源
◆NFTというラグジュアリー商品
◆お金のような「共同幻想」
◆「デジタルババ抜き」になるNFT
◆AI×NFTで活動資金を作る
◆人を助けるためのお金を集めるツール
◆時代を正しく把握しろ
◆あとがき ~夢と金~

著者:西野亮廣 (著)
ASIN ‏ : ‎ B0C1YMDBRH
出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎 (2023/4/19)
発売日 ‏ : ‎ 2023/4/19
言語 ‏ : ‎ 日本語
ファイルサイズ ‏ : ‎ 17693 KB
本の長さ ‏ : ‎ 249ページ




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?