引きこもりについて
私は愛犬を弔ったあと、自発的に引きこもりになろうとした。半分は引きこもりだった。
変な目で見られる大人の無職、ニート。
そんなに羨ましいならなったらいいよ、苦しくなってすぐに働くから。
引きこもりの思考回路じゃないとなかなか出来ないと思う。
やりたくてもできなくて憤りを感じ、
働いてないのに食べるご飯は美味しくないし、
外に出て誰かと話をしてもこのなかなか拭えない罪悪感、
友だちが離れていく寂しさ、
かと言って社会に出て人と上手くやっていけるか、または、また上手くいかないんじゃないかという恐怖、不安感。
知られたくない理解してもらえない精神疾患。
何回泣いたか、悔しいか、自分の人生を呪うか。
引きこもりがナイフを持って走ると他の引きこもりにも浴びせられる非難の目。
親が引きこもりの子どもを殺す世間体という罪。
人生は素晴らしいはずだと、私は思いたい。
だが、えてして世間は引きこもりに対して風当たりが強い。
働いてない、税金納めてない、まるで生きてる事が罪みたいになっていく。でも、人が1人生きていくにはお金はかかる。だから、私は死にたかったのだけど、やっぱり怖かった。
わかってほしいとは言わない、だけど世の中の引きこもりの大半が救いの手を求め、この状況は不本意であり、働きたい、負のループから抜け出したいと思っていることを。
だが、1人では難しい、だが、大抵が対人恐怖症を併発している。それでなければ引きこもりにはならない。矛盾しているようだが、そうなのだから仕方ない。
思考回路は希死念慮と自己嫌悪とで頭がいっぱいだ。しかし、理解を得られることはほとんどない。親でさえわかってないのだから。そして大概精神疾患を発病している可能性が高いが引きこもりは病院にすらいけない。
対人恐怖症は立派な病気だと思う。社会生活において多大なる支障をきたしているからだ。
孤独に押しやられた引きこもりの末路。1人じゃなくて協力者がいたなら。孤独というものは本当に毒でしかない。自分が1人を経験してそう思った。私は1人目になると決めた。
支援は色々あるとは思う。
引きこもりのための雑誌もある。
1人になったらいけない。周りは尊重心と思いやり、優しさを持って欲しい。
彼ら彼女らは頑張って生きている、歯がゆさを毎日胸に持ちながら。今日も罪悪感を抱えている。
文責 咲良那生(なーちゃん)
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