兆藤ヨサ

メンヘラが書き溜めたダークみしか無い詩を死ぬ前に放出しようと思い立ちました。

兆藤ヨサ

メンヘラが書き溜めたダークみしか無い詩を死ぬ前に放出しようと思い立ちました。

最近の記事

lust&lustrate070728

誰かのかわいい子羊たちが 散在してバラバラに迷子になってる 帰る途も分からない 自分の名が虚だと気付き戸惑うだけ 羊飼いは「失われた」とか「初めからいない」とか言われるようになって 子羊は特別な知恵の欠片をそれぞれ呼び覚ましながら 苦しみながら ぐるぐる回りながら 昇り 落下し 心地好い支配を乞い求め続け めーめー鳴くだけ 鳴いても鳴いてもそれは的を射る真言にはならない 俺らは野生じゃない それが子羊たちの心臓の鳴動

    • lust&lustrate070727-2

      夜は赤服 昼は青服 窓と窓の間で夢をみる 棺はその部屋 浅瀬の続く航海 平坦な人形へもう少し カーテンはただ 闇を遮るだけのまぶた

      • lust&lustrate070727ごうまんなふあん

        あしたを想ってためいきついて疲れて眠って今日を逃がす あしたを生きるのはあしたのあたしなのに 今日のあたしは手をのばす

        • lust&lustrate070722

          治療の一環としての薬物投与は患者である私を変質させる。 私が脱ごうとしている衣は一枚だろうか? 人間は恩や害に対して等価には報いない。しかし、恩も害も無い所に何かの報いを返してよこす人間はいないと思う。いたとしたら治療対象だろうか。 例えば初めて会って数時間話しただけの相手に対し、既に「知人」として感情移入できている人もいれば、そのような認識の構築をしない人もいる。 …つまるところ、何故あの人たちは私にあんなにまで執着するのか。私はあの人たちの「崇高な理念」に「選ばれた」とで

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          lust&lustrate070716

          そんなに苦しければ、その目を取り出してしまったらいい。 あなたのその右目はあなたの元の色をしていない。少し青みがかっている。それは僕の色だ。 主をあるべき色にしてやるべきだよ。あるべき色というのは、一度分かれたものをくっつけただけじゃできない。 あなたは僕には見えないものを見たんだ。あなたにしかできない。主を創る力があるよ。あなたには許されてる。

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          lust&lustrate070715

          治療が、今まで自分だと思ってた物の死を意味するとしても、受けなければいけないと思えるに至った。

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          lust&lustrate070705

          黒の中の灰は白に見えるものだよ。 人はみんなどんな闇を注がれても、その中にさえ光を見出そうとするよ。 そして見つけてしまったりするんだよ。 白の中では鈍い色の灰でしかなかった価値が、黒の中で盲を救うよ。

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          lust&lustrate070704

          あの頃はねぇ、自分の中にたくさん物語が詰まってた。 ちょっとのきっかけであふれ出してきて、もったいないくらいに頭の中をかけめぐったわ。 手が追いつかないから、泣く泣く見える範囲だけを書き留めた。 ほんとにちょっとのきっかけで何でも書けたのよ。 天井の隅を見て思い付いたり、音楽を聴いて流れるように書いたり、日陰の模様を見て感傷を込めたり… ああ、そうか、今の私には感傷が無いんだわ。だから見えなくなったんだ。

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          末端が末端であると自覚する事は全体にとって何か意味があるのだろうか 自分は中枢ではないとゆっくり分かってゆくそのスピードは、末端が自殺プログラムのスイッチを入れないようにする為だ 世界はこの私に何を言わせたいんだ あと少し、でもまだまだ あと少しだあと少しで私の肉体は私から離れていく 冷静に、冷静にだ 私は末端だ 私がやっと反応した時は、 「命令が行き届いた」と思え、中枢

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          Lucocodelie080711

          何でもかんでも「1」になる たすけて王様 たすけて王様 不全も「1」 予後も「1」 部分も「1」 全体も「1」 統一性だなんて今まで私をだましてきたのね 「統一性」?誇らしいこと? もんだいのないこと? そんなのじゃない 統一性なんか、何てバカバカしいのかしら 私もみんなもあるべき姿は「1」じゃない いつから「1」と呼ぶようになったの 「1」は分解されえないわ 「1」をむりやり壊すというの? たすけて王様 あの人たちが あの人たちが 自分たちの考えをそらおそろしいとも気付かず

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          Lucocodelie080706

          たじろがないために両側を用意した。あとはどうしたらいいと思う。どうすればいい。どうしようか。動じない為ではないか。やわらげる為か。そこから先は。追いつめられることに変わりはない。だから、ならば、少しの余力で何かしなければ。何をする。何すればいい。逃げようか。逃げたところでムダづかいだよな。じゃあどうしよう。こんな微力じゃ反撃にも期待できない。どうしろって言うんだろうなあ。ただ見ていればいいのかな?つかまえられる、その続きを。しっかり目を開いて記録するための余力かな?だって逃げ

          Lucocodelie080706

          Lucocodelie080705僕のうたう歌

          私の夢にキミの何かが突き刺さった 涙?そんな生優しいものじゃない 棘?そんなに故意じゃなかった 灰色だったね 白じゃなかった でも真っ黒でもなかった 苦しかったハズだから 私は突き刺さった何かを抜いて放り投げて でも、そのまま大きくなるよ キミを見下ろしてあげる

          Lucocodelie080705僕のうたう歌

          Lucocodelie080625-8

          ホームはおかえりとは言わない ただいまと言える場所

          Lucocodelie080625-8

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          「だましてたよ」と言ってもらいたい 「だましてなんかないよ」と言ってもらうより気が楽になるかもしれない ホントの事がどうであろうと関係ない 相手が苦しかろうが関係ない 私は白か黒でいたい 灰色は空気が薄くて仕方がない だましてたんだよと言ってくれ おねがいおねがい その先を受容できるなら言って できないなら言わないで 救うならとことん、捨てるならどん底まで

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          雪のようなただの垂直運動じゃないおかげもあって、シャボン玉って好きだよ、この2次元な視界に奥行きをくれる不規則な動きをするから。 自分は大きいシャボン玉が好きだと思っていたけど、細かいのがわりといいみたいだ。 忘れた頃に、小さな粒のようなのが視界の端や腰の辺りでさまよっていたりする。かわいらしいんだ、その余韻のもとが。 自分のシュミが変化するのを加齢の引き起こすものと捉えるクセがあるらしいよ私。 胸に1つだけくっついてた小さな粒を、…反射的に指で揉み潰してしまった。ごめん

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          問いもしないうちに何でもかんでもよこされたら何も言えなくなる。私は人一倍時間を必要とする奴だし、このままでいたら私はさ、アレだよ。体の中の塩分濃度をまわりのと同じにしてしまうよ。もうやめてほしい。何もいらん。いらんから早く。消したい。誰か代わってくれ。おねがい。みんながしてる普通のことをできない。みんな。どうして私は「みんな」の一員になれないんだろう。面白い奴。笑えてくる。泣きそうになる。涙と笑いが一緒に来る。やめてくれ。それはきっと私じゃない。でも私かもしれない。長い間探し

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