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可愛獣マオモの波瀾万丈のエピソード集【エピソード4〜死にたいんやったら病院来んでええんちゃう!〜】

20代後半から41歳までの
約15年間はよく病気にかかりました。

必ずと言っていいほど半年に一回以上は
何かしらの病気で入院しました。

子宮がんから始まり
喘息やパニック障害…

貧血で倒れたり
皮膚炎で頭皮がズルムケになったり…

急性乳突洞炎
(急性中耳炎が重症化して
周囲の骨まで強い炎症が起こる状態)
で目眩と痛みで歩けなくなったり…


にも関わらず!

車椅子やセニアカーに乗りながら
タバコをプカプカ…

一日にパーラメントのロングを
三箱きっちり根元まで吸いきっていました。

喘息もちがタバコなど言語道断!

そんな生活をしていては
体調が良くなるはずも無く…

そんなある日…
いつものように?
喘息の発作がおきて
息ができなくなりました。

深夜に救急車で搬送されてそのまま入院…
点滴を受けながら酸素吸入。

息も絶え絶えで苦しんでいました。
自業自得ですよね…(汗)

しかしその時に運命の出逢いが…

点滴が効いてきたせいか
息が少し楽になってきて
当直医の顔を見る余裕が出てきました。

その当直医の顔を見てビックリ!
超イケメンの韓流スターのような綺麗な顔に
胸がキューン!目が♡になりました。

その先生がベッドで点滴を
受けている私に近づいてきます。

ドキドキ…

そして…

イケメン当直医は
顔を私に近づけ鼻をクンクン

「自分…タバコ吸うとん?」

その整った顔の
キレイなカタチの唇から
出てきた言葉はまるで
チンピラヤクザのようでした。

♡になっていた私の目は○に!

『キレイなカタチの唇』は更に
追い打ちをかけてきます。

「喘息あんのに
タバコ吸うなんか自殺行為やん?
死にたいんやったら
病院に来んでええんちゃう?」

舌を巻きながら言い放った後
「こんな夜中に人騒がせな…」などと
ブツブツ言いながら病室を出ていきました。


?…夢なのか?スゴいイケメンだった…

ドキドキが落ち着いてくると
今度は段々と腹が立ってきました。

何なんあの医者…
あの言いぐさは何!

今まで見たことの無い先生だった…
おそらくアルバイトかインターンだな…
定期的に来てよく知っていた病院でした。

翌朝…
あのイケメン医師がやってきました。

「どない?調子は?」

腕にはまだ点滴の針が刺さったままだが
口元の酸素吸入がとれて応戦できる
状態になっていた私は臨戦態勢に入った。

「喋られるようになってます」

そのイケメンは
カルテに目を落としながら近づいてくる。

「うちの病院には何回も来とんねんな~
喘息あんのにタバコ吸うって自殺行為やろ…
自殺願望あんのやったら
病院なんか来んでええんちゃう?」

クソッ!言い返してやる!

「タバコ吸わへんアンタにはわからんわ!」

そう切り返した私に
イケメンは「フン」と鼻で笑い

「吸うとったけど止めたわ」

私は終始押され気味だったが
負けん気を振り絞って切り返した。

「どうせ!禁煙外来とかで止めたんやろ!」

イケメンはまたも
「フン!」と鼻で笑って言った…

「あんなモンする奴はアホや!」

カチーンと頭に来て

「ほんならアンタはどうやって止めたん!?」
と語気を強めて切り返した…

「ん~?そんなん簡単や…
止めよう思うた時に持っとった
タバコとライターをゴミ箱に捨てた。
ただそれだけッ!」

舌を巻いて返ってきた言葉に
もはや何も言い返せなかった…

ベッドで点滴を受けながらでも
首から提げていたポーチに入れていた
タバコとライターを
『ガッ!』と掴み
ベッドの側にあったゴミ箱に
『バーン!』と叩き込んだ…

それ以来タバコは1本も吸っていない…


そしてもうすぐ十年が経つ…

あのイケメン医師の名前は何といったか…

衣なんとか…衣笠?
ダメだ…思い出せない…

どこかの病院でエラい先生に
なっているのだろうか…

もう感謝しかない…


次のエピソードは…

芸能人など有名人の○○さんに似ていると
言われることはままある事かと思いますが…

『君は自転車に似ている』

と言われたエピソードを
お伝えしたいと思います♡

お楽しみに…


マオモの詳しいプロフィールはこちら↓

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