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天に唾する人増えていませんか?

おはよございます、最近は何かにつけて老人がキレるそういったことが新聞をにぎわすようになりました。

以前も、老人が保育園の声がうるさいとクレーム入れたりとか。

まぁ、正直こうした大人になってしまうということは結局、自分が全て正しいという間違った自信からくるものなんでしょうね。

特に、こうした老人が多くなればなるほど、他の人もそんな風に見てしまうし、余計に高齢者が尊敬されなくなるのではないでしょうか?。

でも、これって実は高齢者のことだけではないことに気付いているのでしょうか?

最近よく話題になる撮り鉄の問題。

珍しい列車が走る…人が押し寄せて周りの迷惑を顧みずに人の田畑に入り込む、かってに草刈りしてみる。さらには、ホームから危険な撮影と認められるような撮影の仕方をする。
昔から、SL(蒸気機関車)の追っかけをする人とのいさかいはありましたが、カメラを持っている人の数が圧倒的に少なかったこともありましたが、それでも交通ルールを守らず制限速度を遥かに超えて愛車でおっかけしたと普通に趣味誌に投稿していました。
今から40年以上前の記事ですから、今では70歳くらいの高齢者ではないかと思いますが、そんな時代ではありました。
農地を踏み荒らすと言った横暴も多かったと記録されていて、その辺の事情は悲しいかな鉄道マニアと呼ばれる人の行動パターンは、今も昔もあまり変わっていないのが実情です。
もっと言えば、部品鉄による最終電車運行で電車の部品を勝手に取っていくいわゆる盗り鉄も・・・これはもはや犯罪ですからね。
営業中の電車から失敬するわけです。車掌が言っても止めない・・・こちらも大きく社会問題になったりしたものです。
ちょっと話が脱線してしまったのですが、ここからが本題

ただ、駅構内などでの撮影に関しては、そこまでうるさく言われることは有りませんでした。
駅ホーム端から構内に降りて撮影しても文句を言われることは無く、機関区や電車区などでも、事務所で当日見学願を書けば許可されて自由に撮影することができました。

岡山駅で撮影 昭和50年3月9日

しかし、現在はイベントによる一般公開日以外は禁止となりました。
10年程前まで自由に撮影させて貰えた阪堺電車も然りです。
現在は一切の撮影自体が許可されていません、貸切電車を利用した場合も車庫には入りますが、トイレ休息であって車庫内を歩いてはダメだという。

何故、すべて禁止になってしまったのでしょうか?

それは、あまりにも撮り鉄に限らず誤った権利意識によってもたらされたのです。

昔はお互いに「暗黙の了解」があって、仮に構内に降りて撮影していてケガをしたり、最悪死亡してもそれは自己責任という了解事項があったと思います。
もちろん、暗黙の了解ですから、「お互い様」の精神があったと思うのですが、何時からか、「訴訟して、あわよくば鉄道事業者から金を巻き上げれば得」みたいな風潮が出てきて何でもかんでも訴訟だと言い出す。
まぁ、弁護士としても訴訟してもらった方が自分らの懐に金が入ってきますからね。苦笑

そうなると、言うほうが正義みたいになってきて、結果的に事業者は防衛線を出すようになる。
何でも禁止、禁止となってしまう。

阪堺電車の場合も、撮影者が勝手に自分ルールで撮影していて業務に支障をきたしたので止む無く全面禁止になったそうです。

「天に唾する」という故事がありますが、まさにこれではないでしょうか。

撮り鉄の皆さんの行為は、果たしてどうだったのでしょうか?
鉄道事業社や従業員に対する罵詈雑言、誤ったお客様意識・・・そうした感覚で今まで接してきませんでしたか?

最近とみに増えた、撮影禁止もしくは、撮影に対する注意書き…その根本原因を作っているのは、自分たちの行為は全て正しいという考え方に立つ人たちがした行為に対する裏返しであり、結局自分たちの趣味活動を狭めているということに気付いてほしいと思います。
意味なく、三脚をホームに並べて撮影するなど私からすれば異常な事態なんですけど。これも最近のカメラ雑誌の影響のようですね。
あるカメラマンが三脚を使って車内で撮影しているのを見て、車内でも三脚使わないと撮影できないような下手なカメラマンはプロを名乗るなよと言いたかったです。苦笑

自分たちが正しいと思って行動している行動、本当に他人には迷惑をか与えていないか、改めて考えて欲しいと思うし、改めてプロと呼ばれる人は改めて自分たちに行動が本当に社会的に考えても間違っていないのか考えてみる必要があるのではないでしょうか。
誤った思い込みが結果的には自分の首を絞めていることに気付いていただきたいものです。

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