読書のすすめ
言葉というのは以前にも書きましたが、生き物だと思うんですね。
若い人はどんどん新語を開発し、逆に使われなか卯なった言葉は死語という分類されていくでしょうし。
マジ…という言葉は今でこそ一般的ですが
日本語俗語辞書というサイトを開いてみますと、
江戸時代から芸人の楽屋言葉として使われた言葉だが、1980年代に入り、若者を中心に広く普及。.
と書かれています。
個人的には、昭和40年代頃までは一般的ではなくむしろ不良と呼ばれるグループなどが隠語的に使っていたような印象がありますが、そのルーツは江戸時代まで遡るんですね。
でも、こうして長い命脈を保つ言葉もあれば、すぐ消えていく言葉もあります。
ギャル言葉などと呼ばれる若者言葉などがそうでしょうか。
他にもアベックなどという言葉は世代間ギャップを象徴するような言葉だったりしますが、それよりも、もっと気になるのは、最近の若者に見られる「語彙」の貧困ですね。
「語彙」といっても、ピンと来ない方もいるかもしれませんが、「ボキャブラリー」という言い方をよくしますね。
例えば、
それ、マジすか。
え、ヤバイでしょ、そんな。
俺には、絶対無理っす。
こんな感じですかね、言葉に重みが無いというか。
これを普通に置き換えてみれば、
それは、本当の話ですか。
え、そんな話は裏があるのではないのですか、あまりにも都合のよい話の様に思えるのですが。
私の現在の実力では、申し訳ありませんがお受けすることができません。
まぁ、かなり改変したように見えますが内容的には同じことを書いています。
どちらの方が、より丁寧に聞こえるでしょうか。
個人的には、後者の方が知的に聞こえますよね。
でも、上記のような発言する人も多いのではないでしょうか。
あくまでも、私の中での、妄想ですが結構そんな会話をしている人が居たりします。
そしてボキャブラリーの貧困が生じる原因は、やはり本を読まないことに起因するのではないかと考えています。
時に外国人のほうが正しい日本語を読み書きできるなんてこともありますからね。
何かの本で読んだときに、日本語検定2級を受けた大学生(日本人)が合格しなかったという笑えない話もありますが・・・。(^-^;
実際に、ボキャブラリーが不足でも日常会話はできますし何ら問題は生じません。
でも、ボキャブラリーが少ないよりも豊かな方がいい。
私が20代の頃、昔から美人で誉の高かった中学校の同級生と、私の友達が大学同士のコンパしたらしいんですね。
彼女は関学か関大、彼は大阪学院だったのですが、何かの折にその同級生と電話する機会がありまして、話をしていたんですね。
そんな時、ひょんなことからその私友達とコンパしたという話になったのですが、彼女からいわれた言葉は多分に辛辣なものでした。
「平尾(仮名)君は面白くないの、だって、芸能人の話とかばかりで語彙が少なくて面白くないの。」
まぁ、彼にしてみれば必死のアピール何でしょうけど、結果的には語彙の少なさが底の浅さを露呈してしまった。
まぁ、そうでしょう。
私はと言えば、経済的な理由で大学進学は諦めて働いていましたが、卒業してからむしろ強烈に活字に渇望してしまって、むさぼるように本を読み始めまして。
五味川純平の人間の条件やノモンハンなど貪るように読んでいました。
その頃から、徐々に技術書などから純文学などに嵌まっていったのですが、そうすると更に語彙が増えていく、語彙が増えていくと自然と言葉が豊かになってくる。
言葉が豊かになってくると、話題が豊富になる、話題が豊富になるとさらに今まで見えていなかったものも見えてくる。
ちょうど、朝日が昇り漆黒の闇に包まれていた緑豊かな大地が息を吹き返すように新たな知識が流れ込んでくるんですね。
だから、若い人にはネットで検索も良いでしょうが、是非とも本を読んでほしいなぁと思います。
いまなら、青空文庫の様に無料で読める電子書籍もあるし、読みやすいところから読んでいけばいいと思うし、それでもハードルが高いと思ったら、まんが〇〇入門のような本から入っていってもいいと思う。
こうした〇〇入門というのはエッセンスを圧縮してあるのでそこから普通の入門書などを読むと結構スーッと頭に入っていくんですよね。
それに、そうした読書の習慣をつけていくと、先ほども書いたけどどんどん語彙が増えていきますから、知識が怒涛の如くあなたの頭の中に流れ込んできますよ。
是非お試しあれ。笑
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