ニューヨーク・ブルックリンのビーフステーキ

マンハッタン駅から地下鉄で1駅、ブルックリン地区に到着。
お目当てのお店ピータールーガーステーキハウスはすぐに見つかった。


ランチタイムにはまだ早い店内はひともまばら。
ヒゲがよく似合うウエイターが丁寧に案内してくれた。
観光客丸出しで半ズボンで来店したことをちょっと後悔する。


ガイドブックにはランチ限定の10ドルのチョップドステーキ(=ハンバーグ)もあると書いてあったが、ここに来たからには、「ビフテキ」を食べたい。
メニューで一番目立っている1ポンドのステーキを注文する。


パンをつまみながら待つことしばし。
やや深めの大皿に「どうだ!」とばかりに盛りつけられた骨付きのリブステーキが登場。
ウエイターが皿を少しかたむけテーブルにサーブすると、にじみ出た肉汁が皿にたまる。
その肉汁と、付け合せのほうれん草のペーストとともに肉を口に運ぶ。
口の中に肉の旨みが広がる。
和牛肉とは違った筋肉質のどっしりとした赤身肉は、口のなかで噛めば噛むほど旨みがにじみ出る。

皿の横にそえられているタグには「USDA PRIME」と書かれている。
アメリカ農務省の5段階ある肉の等級の最上級だ。

当初、「こんなに食べられないよ」とたじろいでいたのだ嘘のように、あっという間に食べ終える。
3日間のニューヨークの滞在で少々疲れ気味だった体と心に、エネルギーがめきめき湧いてきた。
会計を済ませると、先ほどのウエイターがおみやげに大きな金メダルの形のチョコレートをくれた。
もっとニューヨークを楽しんでやれ。
午後はちょっと斜めに構えて行く予定のなかった「自由の女神」に足を向けることにする。

動物検疫の関係(※)で、このお店のステーキを日本に持って帰ってくることはできないが、このお店で修行を積んだウエイターは東京でステーキハウスを開いている。2020年には京都で2号店ができると報道された。
最高のステーキは、最高のお店で味わいたい。

※動物検疫所ホームページ 日本への肉の持ち込みはこちら
http://www.maff.go.jp/aqs/


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