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ざっくり解説「国の借金」の正体

もし国が、
国民のお金すべて(マネーストック)1500兆円を使って、
国の借金(国債)1000兆円をすべて返したら、
国民は、
残った500兆円だけを分け合って生きる事になります。
政府が今も続けている「財政健全化」とは、
そういうことです。

じゃあ、
国の借金は「返さなくてもいいのか!」

いいんです、
別に。

国にお金を貸しているのは、
「民間の金融機関」と「日本銀行」です。

まず民間の金融機関が、
政府にお金を貸します。
期限が来ると返済されますが、
そのお金を持っていても儲からないので、
それをまた政府に貸します。

また日本銀行は、
「通貨を発行して」
金融機関から債権(国債)を買い取ります。

金融機関は、
そのお金を持っていても儲からないので、
やっぱりそれをまた政府に貸します。

日本銀行は、
「通貨を発行して」
債権(国債)を買い取っているので、
返されなくても一向に困りません。

じゃあ、
「永遠に」国の借金が増え続けてもいいのか!

いいんです、
別に。

どんなに国の借金が増えても、
「日本が財政破綻することはありません」。
これ、
財務省のHPに書いてあります。

財務省HPより:
「日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない」

なぜか?

政府(日本銀行)は、
自国通貨を発行できるからです。

じゃあ、
「無限に」国の借金を増やしてもいいのか!

ダメです。

国内のお金の量を増やし過ぎると、
物価の上昇(インフレ)が過剰になってしまいます。

でも日本は、
物価と給料が上がらない「デフレ」を30年続けてきました。
年間であと100兆や200兆のお金を増やしたところで、
インフレ過剰にはなりません。

そもそも、
今でも政府は、
国債の発行量を抑えてコントロールできています。
ぜんぜん足りてませんが。

だから、
年間2~5%プラスのインフレ率を目指して加減するのです。

緩いインフレ = お金が増える
 → 売上げが上がる
 → 経済が回る!

※2023/01/15 一部内容を改訂しました。