blackberryblues69

In my vision. 俺の奥行きとメモ TOKYO

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最近の記事

十津川村pt .1 スマホの画面みたいな作り物じゃない安住の地

なるべく何にもとらわれないよう生きていくために、いろんなものを捨ててなるべく少なめの持ち物で生きてきた。 「自分に自信をつけるため」なんて、他人から見たらマスターベーション的理由で営業とかいう仕事を極め中の俺。 成果に執着すればするほど、いつだって人と話してどうこうっていうのはかなりすり減る。 こう見えてモラリストだから、できるだけ遵法的にこなしても 大体50%はクソみたいなことが起こると思って差し支えないと考えている。 だから心の中に垢、というかノイズが溜まった時

    • 映画 ムーンライト 考 

      ムーンライト ・黒人、ドラッグ、ゲイ、貧困要素ということで社会派映画なのかと思ったが、A24映画らしくアーティスティックな映像と前述した要素を詩的に内包している点 フロリダが舞台ということだが光量の富士フイルム的な青みが際立って美しく各チャプターにおける、 主人公の持つ一種浮世離れした心象風景をあらわらているように感じた。 また世界には最悪なことばかりだがそこには必ず美しさが孕んでいるという表現にも感じられた。 また、音楽面では冒頭Boris Gardnerの「Every

      • 継承される遺伝子

        祖母と暮らしていた時、 早朝5時ごろ決まって仏壇に向かって親戚の全員の名前がリリックに入ってるオリジナルのお経を詠唱してるのを聞かされて起こされていた。 いまでも具合悪い日とか二日酔いで吐きそうな時そのお経思い出す。なぜか。 うちは無宗教です。 おれ個人でいうと性格バグってるから、神様とかよりいまここにいる自分とかしか信じられない感じの野郎です。 信心深く。何年も面倒みてくれた祖母をリスペクトしている。 依存できる支柱が多い方が人は強い。 それが自立なのだと

        • Thailand pt.1 ただジョンレノンみたいに生きたいだけ プーケット

          香木とフルーツの匂いが誘ってくる。 そこには右と左が同時に存在していた。知らない弦楽器の音が反芻している。 ホステルのプールの水を見ていたら、より大きな水が見たくなった。 5時 夜明け前の海岸で一人、砂を掴んだ俺は右手の人差し指と中指から砂と海水が溢れるのを見て、これが短い時間なのか長い時間なのかずっと考えていた。 人生は普通に生きたら4400週間あるらしい。 最期に観る映画が鮮明であるように大事な事は書き残しておきたい。 ライターをもらったがタバコがない。ポケッ

          Malaysia pt.2 共存と信仰&最近のAI考アウラの没落 KL

          KL二日酔いの最終日、ヒンドゥー教の聖地バトゥ洞窟にいく。 頭痛がしそうな272段の極彩色の階段はいかにもアジアセンスが爆発した感じだった。それは混沌。 どの画角にも人間がいる。 今日は最終日だからバックパックを持っての移動、何が入っているでもないはずなのに重い。 マレーシアはマレー系、中華系、インド系の3民族、イスラム教を国教としながら、ヒンドゥ教、仏教の3宗教が共存していた。 きっとどんな人間にも居場所を与えてくれる土地なのだろう。前述したように太陽光が優しい、サン

          Malaysia pt.2 共存と信仰&最近のAI考アウラの没落 KL

          Malaysia pt.1 泥の川での交わりと国境線を跨ぐ蟲 KL

          みんな元気? その時、俺はバスに乗っていた。 低気圧で頭がダルい。 そろそろシンガ、マレーシア国境のようだ。 国境線を蝿が跨いでいく、自由の正体を考察する。 ジョホールバル、スクダイと通過するともうそこは手付かずの自然 空を見ると雨と晴れの隙間を縫い付けるみたいに真っ直ぐハイウェイを残り約6時間かけて往く。 エッセイを読みながら、まどろみ居るといつの間にかプトラジャヤを超えて クアラルンプールのTBSというバスタ新宿のKL版みたいなとこに到着した。 なんか臭え。明

          Malaysia pt.1 泥の川での交わりと国境線を跨ぐ蟲 KL

          Singapore pt.2 フライディチャイナタウンにて俺は酒と肉骨茶が好き。なんか描くのめんどくなった。誰が旅行しても多分内容同じだわここ 愛

          シンガポール2日目 前述した通り、チャンギ空港のベンチで寝たので、朝がダルい。 7時やっと酒が購入できる時間になった。 楽園のような場所であるが、公共の場での飲酒、またアルコール飲料の販売は22時半〜7時まで禁止になっている。このルールはレストランやバーにも適用されている。 健全飲みそれはいい魔法だ。 拙い英語でオーダーしたスターバックスラテとビールの味は忘れない。 さて、俺は自分自身の旅行をするため、基本どこに行くかとか何を食べるか、どこに泊まるかなどの計画は到着してか

          Singapore pt.2 フライディチャイナタウンにて俺は酒と肉骨茶が好き。なんか描くのめんどくなった。誰が旅行しても多分内容同じだわここ 愛

          花火 美しいものにはサヨナラをしたくなる

          夏ですね。 基本季節問わず花火したいんですが、やはりこの季節にする花火は一際、粋(すい)ですよね。 花火とかシャボン玉みたいな原始のおもちゃが好き。 いわゆる花火大会で見るような打ち上げもいいですが、公園とかで見つからないように静かにする線香花火がお気に入りです。儚いから。 線香花火って点火から消えるまでのプロセスで4つの状態に変化するのですが、 状態ごとにそれぞれ花の名前がついているのはご存知ですか? いつも誰かと花火する時、酔っ払っているからうんちく言えないのでこ

          花火 美しいものにはサヨナラをしたくなる

          京都pt.1 『檸檬』 その果実は常識と憂鬱を破壊する爆弾

          梶井基次郎の檸檬を読んだ。 多分中学校くらいの時。 内なる自己の形成にかなりインスパイアされた一冊だ。 内省的で憂鬱、また何者にもなれないかもしれない焦燥や嫌悪、常識やブルジョア(これは俺の解釈)を物理的でダートかつアートな手段で破壊する。 一行目から心を強くグリップされた。 現代文の教科書にも採択されていたかな。 確か俺の高校では『山月記』を履修したと記憶しているけど、、 あの頃、いわゆる思春期の揺らぎの渦中にいた俺は、今よりずっとセンシティブで明日どうなるかもわか

          京都pt.1 『檸檬』 その果実は常識と憂鬱を破壊する爆弾

          Singapore pt.1俺のモラトリアムの始発駅

          モラトリアム=人生における執行猶予 みんな元気? 今年、数年勤めた会社を辞めた。 目標を成し得た瞬間、心の中にある細くて一番綺麗なワイヤーが完全に切れた気がした。 次の仕事も決まっていない状況もあったので、退職まで数ヶ月上司と揉めた。 最終的にはお互いの主張と提案が論理を欠いたように幼稚なものであったが、 俺はこう見えて人事のエキスパートなのだ。そういう仕事をしていたので自分の主張を法の面から我を通した形で退職した。 パンクの精神を提唱する人間であったのに、法を印籠

          Singapore pt.1俺のモラトリアムの始発駅

          最期に見る映画

          みんな元気?調子どお? 人は死ぬ間際、走馬灯をみるらしい。 最期の最後に見る映画がイカしたクールなものであるように日々の出来事を大切にする。 感じたことを忘れないようにノートとここに書き記す。

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          川崎pt.1 人間の噛み跡みたいな世界を観測した日

          みんな元気?調子どお? 20230409 どこか’深い’ところへ行きたい日だった。往々にして思考を巡らせる時、視界に人間がいない状況で虚空を見つめて哲学したい。多摩湖とかその辺を検討していた。 昔々、夜の東扇島付近ドライブしていたとき、カーナビをみて助手席の女の子が言っていたことを反芻した。 ’この辺の地形って地図で見るとなんか歯形に似てる’ その時かけていた、ディアンジェロのブラウンシュガーのドラムがなんとなく工業団地で聞こえる金属の擦れる音に空耳したのもあって、行き

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          水を見るとき、思案すること。俺はシャバというコップ一杯の真水に落ちた紫色の一滴のインク

          みんな元気?調子どお? 紀元前の学者タレス曰く、「万物の根源は水である」「汝自身を知れ」 その言葉の本当の意味わからないけど、昔から水が好きだ、飲み水としてはもちろん風呂やプールで浸かる事。それはちょうど楽器のチューニングみたいに自分を取り戻すことに肉薄する。 古代ローマのテルマエから今日のスーパー銭湯に至るまで人間の多数は水に触れることで自身を調律し健康に生きるために必要な要件であったことは想像に難くない。 水。子どもの頃、川がすぐそこに見える団地に住んでいた。 今で

          水を見るとき、思案すること。俺はシャバというコップ一杯の真水に落ちた紫色の一滴のインク

          India pt.2  聖なる川へと続く階段の街 ヴァラナシ

          みんな元気?調子どお? ここはヴァラナシのガンガー最大の火葬場、マニカルニカーガート。聖なる川への階段という意味の場所のようだ。 多くのヒンドゥー教徒にとっては最も神聖な場所の一つ。 毎日200人くらいの人がここで火葬され肉体から解放された魂が涅槃に辿り着けると信じられているところ。その遺灰はご存じの通りガンガーにて流れてゆく。 ローカルのおばちゃん曰くこの荼毘は3000年絶えず燃え続けている。 俺はその葬式の一部始終を目撃し人間の最期に肉薄した。 ヒンドゥー教徒にとっ

          India pt.2  聖なる川へと続く階段の街 ヴァラナシ

          India pt.1真理と狂気のアゴラ 悪意なき悪の跋扈ニューデリー

          みんな元気?調子どお? インディアではチャイを飲み終えると陶器の器を地面に捨てるカルチャーがある。 勿体無くない?とローカルの人に聞くと、人間未満の階級の奴が作ってるからいいんだよとのこと。 決まった時間になれば神様に祈りを捧げながら生活する信心的な面に差別意識が内包されているようでなんだかとてもグロテスクな意味に於ける'人間'を感じた。 俺は思い出した、昔昔、ホモサピエンスがネアンデルタール人を食べていたという説を。つまり共喰いしていたということ。概念として差別は共

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