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コロナ禍での報道番組の対面取材が実現するまでの広報対応について

先月末、PRパーソンとしてとても悩むことがありました。

それは、緊急事態宣言の中、報道番組の取材に対面で対応をするかどうか

私たちが考えた企画は、スーパーの3密回避と、農家さんの農産物販路確保のため、『駐車場というオープンスペースを野菜の直売所にする』にするというものでした。

どう考えても、テレビにハマる。
映像も反響もイメージできる。
ただ、この状況下で取材してもらうべきかどうか。

悩みましたが、企画書を作り知り合いのメディアさんに売り込む決断をしました。タイミングが重要な話題ではあったので多くを考えている暇はなかったのですが、
・メディア(テレビ)への提案を決断した理由
・コロナ禍の対面取材で気をつけたこと
の2点について、汎用化できる部分もあると思い、簡単にまとめてます。
この記事では、映像が必要なテレビに絞って書きたいと思います。

コロナ禍での取材対応について悩んでいるPRパーソンに、少しでも参考になればうれしいです。

メディア(テレビ)への提案を決断した理由

平時なら、「取材に来てもらえたら嬉しい」を大前提に、良い企画ができたら積極的にメディアに持ち込みをしています。
しかし、今は、その前提自体が崩れていると考えています。

こちらから連絡をしておいて、やっぱり取材はできません、という状況は広報としては避けるべきだと考えています。
そこでまず、この企画に関して
・対面での取材が可能
・対面は避けたいが、素材の提供が可能
のどちらにするかを考えました。

既存の事業の延長や、写真で伝わるような内容だったら『対面取材なし、素材提供のみ』を選んでいたと思います。
しかし今回、私たちの新しい取り組みはコロナウイルスと戦いながら生活する今の日常生活の不安を解消する施策でした。届けたい先は多くの一般消費者であり、道行く人のリアルな声も必要と考えました。そのためには現地で直接見て、必要な素材を撮影してもらうべきと判断し『対面での取材』を選択しました

プレスリリースを送るとともに知り合いの記者さんに個別にご連絡をしたところ、案の定取材したいと言っていただけて、対面取材の実施につながりました。

弊社では原則出社・外出が禁止となっているタイミングだったので、事前に上司や関係する部署には説明し、取材していただける場合には対面になる旨は伝えていました。最初はメディア関係者に感染者が多いことからも懸念に思われていましたが、説明を続けるうちに企画の意図とともに理解をしてもらえたように思います。放送される頃には応援してもらえていたので、事前に状況を伝えておいてよかったなと思います。

コロナ禍の対面取材で気をつけたこと

いざ迎えた取材当日。
もしも世間を騒ぎ立てるような内容になってしまったり、取材をきっかけに感染してしまったりしたら、番組へも迷惑をかけてしまいます。
そのため当日は、万全の態勢でのぞみました。

具体的には
・朝出勤前に検温
・マスクを着用。予備を何枚か持っていく
・消毒液も持参
・撮影中も距離を保つ
です。当たり前の予防策です。当たり前のことをやりました。

街頭で声をかけてインタビューに対応いただく方の中には、近所に出ただけだから、とマスクをしていない方もいたので、その時には予備で持参したマスクをお渡ししてつけてもらうようにもしました。結構使いました。多めに持って行って良かった(笑)

実際撮影が始まると、どうしても気づかないうちに近寄っていたり、マスクを外している人がいたりしました。そんな時には声をかけるなどして対応しました。
簡単なことのように思うのですが、平時の撮影にはない部分なのでこれが意外と気を使います(笑)。毎日のようにやられている報道番組の方々はすごいなと思ったほどです。

このように撮影いただいたこの企画も、無事放送もしていただき、おかげさまで多くの好意的な反響をいただきました。チャレンジでしたが、やってみて良かったです。とても良い経験でした。


ちなみに、取り組みを紹介してもらえた番組がこちら。

他にも『ワールドビジネスサテライト』『news every.』や新聞でも紹介していただきました!嬉しいなぁ〜


簡単なまとめになってしまいましたが、、、
私たちと同じように、コロナ禍で取材対応を対面ですべきかどうか悩んでいる方がいたら参考にしていただけたら幸いです!

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