オンライン取材について。
在宅勤務になり、これまでどこかタブーとなっていたオンラインでの取材が解禁された。実際に何度か経験してみて、良かったこと、悪かったことをまとめてみようと思います。今後オンライン取材をされる方の役に立ったら嬉しいです。
良かったこと
1. どこからでも参加できる
オンラインなので当然だが、ロケーションを選ばず、どこからでも参加できるのがメリット。
弊社の場合、本社は大阪。社長、役員、多くのメンバーが大阪にいる。
オンラインは場所を問わないから、これまで調整に難航した大阪メンバーの取材が調整しやすくなった。出張に合わせて、1ヶ月後までメディアさんを待たせることもあったけれど、それも必要ない。地方に拠点を持つ企業にとってはかなりメリットだと思う。
2. 時間の短縮になる
対面では基本的に1時間のことが多い取材。
オンラインになると、要点だけに絞られるのか、40-50分で終わる印象がある。もちろん全てではないけれど。
早めに終わることは双方にとってメリットだと思うので、その分執筆や他のことに時間を使えるのは良いこと。
対面の場合は必ずどちらかに移動が伴っているので、その分の時間が節約できるのも良いことだと思う。
課題に感じたこと
1. ツールの問題
どのツールを使うか。毎回話題になる。
大手になると、セキュリティ上の問題で使えないツールもあるという。複数社でつなぐ場合にはかなり考慮しなければならない。
さらに繋ぎ方、アプリのインストール要否、資料の共有の仕方、などなどツールによって少しずつ違う。PCの設定によっては、マイクがうまくつながらなかったこともあった。
私個人としては毎回違うツールでも全く問題ないけれど、慣れていない記者さんや取引先様は多くいる。場合によっては事前に接続テストを行うなどの対応が必要だと感じた。
2. ネット環境の問題
動画、音声を伴うものになるので容量が重い。
ネット環境によっては、途中でプツプツ切れてしまったり、タイムラグが発生してしまったりする。
うまく聞き取れないこともあるため、対面での取材に比べるとコミュニケーション上のストレスが若干ある。
3. 写真の問題
対面だと問題なく撮れる写真が、オンラインだと撮れない。
この時期なのであえて画面キャプチャにするというのも面白い気もするけれど(笑)、そんなおふざけを許してくれるメディアは限られている。
そのため、取材後に写真を何枚か送って対応しているケースが多い。
ストックがあれば良いが、そうとも限らないので、広報としては、日頃からインタビューカットやロゴ前での写真など何枚か用意しておくと良いと思った。
よりスムーズにオンライン取材を実現するために
どちらかというと、私はオンライン取材賛成派。とは言ってもストレスはある。よりストレスなくスムーズなオンライン取材を実現するために今後気をつけておきたいことは、この2点。
・質問事項を事前にもらう
ツールやネット環境の問題は、減らすことはできてもゼロにはならないと思う。そのためコミュニケーションの齟齬が起きにくくするためにも、事前に想定質問をもらっておいたほうが良いと思った。時間短縮にもなり一石二鳥。可能であれば回答案も簡単に返しておきたい。
・素材のストック
今すぐにやることは難しいけれど、複数メディアでかぶってしまう可能性もあるので、平時から何パターンか用意しておきたい。
今後オンライン取材の予定がある広報さん、メディアの方に参考にしてもらえたら嬉しいです。
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