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調剤薬局における会計レジシステムのスマート化について

 地域に根付いた薬局は小さな店舗で、建物総面積が狭いことが多いと思われます。そのため、できるだけスペースを取らないような機器類を店舗内に導入する工夫などが必要です。その一つにキャッシュレジスターのIT化があげられます。まだまだ、昔ながらのキャッシュレジスターを使用している店舗も多いのではないでしょうか。
 当薬局ではキャッシュレジスターの代わりにiPadを用いたAir Rejiを導入しています。AirRejiはリクルートが開発をしており、無料で使用することができます。初期費用と月額費用ももちろん無料です。

iPadを使用するので、省スペース化することができます。さらに、商品の価格が登録できることも大きなメリットの一つです。健康サポート薬局の要件として要指導医薬品の48項目を取り揃える必要があり、OTCの取り扱いが今後ますます増加すると考えられます。Air RejiはOTCの名称と値段をあらかじめ設定しておくことが可能であり、今後ますます有用になると考えられます。

レセコンメーカーや電子薬歴メーカーがPOSレジシステムを販売しています。筆者も使用したことはなく、月額利用金額はどれくらいなのかわかりません。レセコン側で計算された金額がそのままレジに連携できるということが最大の特徴ではないかと思います。使用している薬局があれば、使い勝手を聞いてみたいですね。
以下にAir Rejiの良いところ、悪いところを記載します。

利点
・ OTCの名称と値段を登録できる。
・iPadであるためスペースを取らない (キャッシュドア、レシートプリンターのスペースは確保する必要がある)
・売上集計をエクセルなどにエクスポートできる
・1日の売り上げをレシートで出すことができる。
・薬局にいなくても日ごと売り上げや患者数などのデータがスマートフォンやタブレットなどで確認できる
・UIが非常に優れており、だれでも使いやすい。
・セルフメディケーション税制にも対応できる。

デメリット
・iPadとキャッシュドア、レシートプリンターなどの機器が必要になる。キャッシュドロア、レシートプリンターは AirReji専用のものが必要であり購入しなければいけない。
・iPadとプリンタが接続する必要があること。
・Wifi環境orインターネット環境の元でしか使用することができない。
・停電時に使用できない。
・セルフメディケーション税制の設定が必要である。レシートに「★はセルフメディケーション税制対象商品」と記載し、対象商品に★印を個別につける必要がある。


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