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「空手」にもいろいろ種類があります!

シンガポールから「はいさい!」

Black Belt Academy 鈴木です。

ちょっとタイムリーな話ではないのですが、先月開催された東京オリンピックの正式種目の中に「空手競技」がありました。

特に「形(型)」競技で、沖縄県初の金メダリストとなった喜友名諒選手が話題になったので、ご存じの方も多いかと思います。

今現在、お子様やご自分で「空手」を始めようかな?とお考えの方や、既に空手の道場に通っている方まで、ざっくりと「空手」の種類をご紹介したいと思います。

空手の種類をお話する前に、そもそも「空手」ってどんな武道?というところから簡単に。

「空手」は沖縄(琉球)が発祥です!!

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詳しくお話すると、話が全く終わらなくなってしまうので、本当に概要だけ。

簡単には中国から伝わってきた武術と、沖縄で元々あった「手(ティー)」という武術が融合したと言われております。  
(手(ティー)という武術はなかったという説もありますが、ここでは広く言われている起源説で)

沖縄でも大きく分けると、首里地区の氏族が学んだ「首里手」、那覇近郊で普及した「那覇手」、泊地方で普及した「泊手」、その他に上地完文先生が中国から持ち帰った「上地流」という種類に分かれます。

沖縄3大流派(4大流派にする事もある)と言われるのが、
①「小林流(少林流・松林流・少林寺流含む)」
②「剛柔流」
③「上地流」
です。

ここから「首里手」を学んだ船越義珍先生が、日本本土に紹介して広まったのが「松濤館空手」となり、「剛柔流」開祖の宮城長順先生から空手を学んだ山口剛玄先生が本土で「剛柔流」を広めました。

本土で言われている「4大流派」とは、
①松濤館流
②剛柔流
③糸東流
④和道流
となります。

上記が一般的に言われている「伝統派空手」です。
(他にも派生した流派も多くありますが)

そして、上記の「松濤館流」と「剛柔流」を学んでいた大山倍達先生が、試合における「直接打撃制(フルコンタクト)」を提唱して出来上がったのが、「極真空手」となります。

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現在は、極真空手から様々な流派や団体が派生して活動していますが、いわゆる「フルコンタクト空手」と言われているものは、遡ると「極真空手」につながっている事がほどんどです。

ここまで書いて、内容を簡単にかいつまんでいるのですが、それでも複雑に聞こえますよね?(笑)

私自身は、空手の稽古は現在「極真空手」「松濤館流空手」「上地流空手」「沖縄剛柔流空手」を修練・指導しております。

えっ!?
普通は1つの流派だけをやり続けるんじゃないの?
とお思いの方、まぁ通常はそうですよね。

私も一番長いのは「極真空手」です。(30年以上)

その次は、極真空手の試合でいかに強くなれるか?を研究していた時に、身体を屈強に鍛える稽古方法で有名な「上地流空手」を学びました。

「松濤館流空手」と「沖縄剛柔流空手」に関しては、シンガポールに来てからなので、まだ10年満たないです。

これは上記でも書いた、極真空手の創始者・大山倍達先生が学んだ2つの空手を「原点回帰」として、大山倍達先生とは逆に遡って学んでみようと思ったのがキッカケです。

ですので、空手の技術体系が似ていますし、「形(型)」も似ているものが多いです。

次回は、お子様や大人の方が空手を始める際に、どの流派だとどの様な事が学べるか?をお話ししたいと思います。



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