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<ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>DJキッド・カプリとダギー・フレッシュが右傾メディアでレペゼンした時の話

(注:あちこちに書き散らかしてきたものをnoteにまとめる作業をしています。記事内の出来事と投稿とのタイミングがズレているものも多々ありますのでご了承ください。)


(本文とは関係ありません)『Get Down』2016年て!もうそんなに経つのかぁ。子どもたちと一緒に歴史番組として見てたのに。


『Empire』とか『Get Down』『Breaks』みたいな、ブラックミュージックシーンの裏側を描いたシリーズが豊作(『Get Down』の打ち切りは死ぬほど残念だが)な中、基本民主党支持が大多数なアーバン層の取り込みに余念の無いトランプ御用聞きメディア=FOXは『Empire』の大成功もあって、ゲストの人選や特集のチョイスが笑っちゃうくらいアーバン寄りだったりするので、フェイクニュースなエンタメ局だと思って見ているのだが(=こじれた視聴者)、今朝のゲストはDJキッド・カプリ&ダギー・フレッシュといういなたさMAXなコンビ。

「どうやってヒューマンビートボクシングを発明したの?」と聞かれたダギー・フレッシュの回答が秀逸。

「小さい頃、学校でトランペットを吹いていたのだが、ある日NYCの教育予算が削減され音楽のプログラムが無くなった。それでもトランペットがそこにあるフリをして口パクで練習してたところからビートボクシングが始まった」とな。これ初耳でした!「必要は発明の母」とはまさにこのこと!こういう時にこそ「The rest is history…」って切り返したくなる。

その回答に対し、元NYPD本部長の父を持つ、ユニオンジョブ系の保守派の典型的ストレートの白人男性キャスターが「ということは、もしあなたの通っていたのが裕福な学校で、トランペットを諦めなくても良かったとしたら・・・」と切り返すと、ダギー・フレッシュは黙って右拳を突き出した

創生期当時のこういう「たられば」系の話って奇跡に次ぐ奇跡、って感じのが多くて、もはやおとぎ話の域。リー・ペリーがダブを「発明」したのは、石切場で力仕事をしていた時に石がぶつかる音の響きにヒントを得たから、とかさ。

また、ブルックリン生まれのイタリア移民の家族に育ち、敬虔なクリスチャンのおばちゃんにありがちな決めつけトークが(困った)トレードマークの女性キャスターがカプリに「DJって一体?」みたいなざっくりした質問をすると、ダギーが横から「カプリはただのDJじゃないよ。彼はキッド・カプリだぜ?」とツッコむシーンも。

カプリ、DJとして行った国の中でお気に入りはと聞かれると「日本。5回行った」って即答してたけど、たったの5回?そんなモンか?ルーツやスピナの次によく日本にいるアーティスト、ってイメージだったけど(笑)。

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