カンガルーが跳ねている
萩ゼミというのをやっていて、ようするに有料でSkypeをしてわたしが喋り倒すということでお金をいただいているんですけども、なんでお金をいただけるのかについてはわたしもよくわかりません。金銭収入を得るという行為がどんどん形骸化しつつある今日この頃、肉は食っていますか?
はじめてから、ゼミ生さんが時々肉をくれます。
金をもらっているのにさらに肉をもらうというのは来世の分まで徳を食べているのではないかという気はしますが、今回に限って言えば完全におもしろくなったから送ったのだということは自明でした。送り状には「羊肉をめぐる冒険」とありました。
ラムとカンガルーが同梱されていました。
カンガルー肉日和だね。
村上春樹大好きです!
さて、ラムは食べたことがあります。大好きです。喉の奥で甘い匂いがするよね。ラムの話はいいよね。羊肉じゃぶじゃぶ食べたい。
本日の主役はカンガルーです。
カンガルー、しかし正直記憶がありません。
「飛び跳ねていた」という記憶しかありません。
味としてはつよい牛肉です。それはわかる。めちゃくちゃ匂いがする。肉の繊維が大きくて、ジブリの肉にちょっと似ている。めりめり引きはがしながら食べる感じの肉です。味がめちゃくちゃ濃い。匂いがすごく強い。飛び跳ねている。飛び跳ねている。飛び跳ねている。強い力で飛び跳ねている。
その夜少しうなされました。
カンガルーの肉はルーミートと呼ばれているらしく、しかしオーストラリア現地でもべつにあまり食べないそうです。たしかにあれをつかまえて食べようという感情はあまり一般的なものではないような気がする。
なにしろ飛び跳ねているんだ。
気に入っていただけたらサポートいただけるとうれしいです。