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哉村哉子
2016年6月25日 07:24
ポアロ氏(住所不定無職)の誕生と展開について
チュウレンジバチと薔薇 https://note.mu/bkyd/m/m594079a46971 に登場する青年、ポアロ氏のキャラクターメイキングのおしゃべり20分です。萩ゼミ体験版。
2016年7月22日 17:39
「そんなに好きでしたっけ」「あのさああ、あれがしりたいこれがしりたい、幼児か」「今からでも本店行きましょうよ」「ここにあるから食いてーんだようるせーなーデートはしません」 観光立県と呼ぶにはあまりにもハングリー精神の足りない当地において、ある程度のハングリー精神をそれでもぎりぎり担保している棒に刺さった揚げ物を食えるブースが、新しくなった駅にできていた。学生時代は毎日通っていた場所
2016年7月22日 17:44
おれの名前は向田忠夫といい、このタダダと連なる音がこどもじみた機関銃掃射を想起させるので気に入っているのだけれど、その点を褒められたことはまだない。あるいは一生ないのかもしれないけれどその点においておれはまだ希望を捨てていない。どうせ希望を抱くようなことはさほどありはしないのだから希望を持てることではせいぜい持っておくべきではないか。 この一連の文章がコメディ・ドラマだということをおれは知ら
2016年7月22日 18:32
五人がまとめて入れる部屋はなかったよ残念だね、と誰かが言い、残念だね残念だねと誰かが言うので、わたしもまた残念だねと言った。百年間言い慣れてきたかのように上手に、残念だねといえた。わたしは友達と呼べる人間をおそらく誰も知らない。しかしその日わたしは友達といた。百年前から友達だったように、そこでわたしは笑っていた。 メニュー表を指さして、わたしはえみる、という名前なんですよ、と言ったら、じゃあ
2016年7月24日 12:59
わたしの名前はチュウレンジバチで、チュウレンジバチは薔薇に卵を産み付けて茎に瑕をつくり、生まれた子供たちは薔薇の花を食べつくす。わたしたちは食べ続ける。わたしたちは食べ続ける。わたしたちはなにかを食べ続ける。母は言った。「一口ごとにその罪を感じなさい」 終りのために食べているわたしたちは常に罪人だと、母が言った。「東京で観なくたっていいじゃない、宝塚に行けば? 本拠地のほうの」「あの