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素敵なプレゼント


保育の仕事をしていると、
子ども達や保護者の方から、
お手紙やプレゼントで感謝の気持ちを伝えていただくことが沢山ありました。


「先生が担任でよかったです!」

そんな有難い言葉をいただいた時には、
それをエネルギーに変えてより良い仕事に還元していく、
改めてこの仕事の価値と責任を見つめ直す機会にしていく、
保育をするプロとしてそういう心持ちでいたいと強く思いました。



そんないただきものが沢山入ったボックスを、先日見返す機会がありました。


その中に、手作りの小さなプレゼントとお手紙が。



それをくれた子は、気持ちのコントロールがなかなか難しい子でした。


思い通りにならないと、人や物にあたってしまい、本人が苦しんでしまうことも。



私も担任として、色々悩みながらその子との関係を築いていった日々を、今では懐かしく、
同時にその子から保育者として沢山のことを教えてもらったな、と思います。


そしてそのお母さんも、お子さんとの関わりに悩んでいました。
どうしても怒ってしまうことが辛いと。

お迎えの時に1時間以上、2人で話をすることもありました。



担任をした一年の中で、いろんなことがありながら、乗り越えながら、
私なりにその子とご家族と向き合いながら過ごしました。




そして、その園からの異動が決まったとき、
届けてくれたのが、
手作りのプレゼントとお手紙でした。


手作りのプレゼントにはこんな言葉が添えられていました。




〇〇が一生懸命先生のために作りました。
見本を参考にしながら、〇〇が配色を考えていました。
並べている途中で何度も崩れたり直したりしながら、
最後まであきらめず、頑張って作っていました。



これを見たとき、胸がいっぱいになりました。



進級したての頃は、
製作をしている時自分の思い通りに作れないと、
自分の作品を壊してしまっていた姿からのその子の変化に。

そして、何より、
その子の頑張る姿を、こんなに肯定的に受け止め、
伝えてくれるようになったお母さんの変化に。




私が伝えたかったこの子の良さが、
保護者の方にもしっかり伝わってたのだと、
本当に嬉しかったです。




保育の仕事は、
関わる子ども達や保護者の方の数だけ、
本当に沢山のことを教えてもらえる、
心底素敵な仕事だと思っています。


今まで出会い、大切なことを教えてくれた人々の中の、
ある親子とのエピソードでした。




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