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東京の生活

今日でこの部屋に来るのも最後だ。
あんなに散らかしていた部屋には何もない。
東京に住んでみたいという思いで引っ越して
八王子市北野駅の近くにある6畳もないマンションで専門に通っていた2年間とフリーターの1年間生活した。

八王子と聞くとどんなイメージだろうか。恐らく都内に住んでる人の多くは「何もない場所」「山」というようなこととが思い浮かぶ人が多いと思う。地方の人がイメージする東京とは少し違うかもしれない
しかし、長野のど田舎から来た私にとって八王子ですら都会だ。たしかに、遊ぶ場所はないと思うが飲食店や様々な店があり、多くの物が手に入りやすい。人も多すぎないし、東京方面の電車は座れることが多い最高の街だ。八王子は23区内に出るまで時間がかかるという人がいる。確かにそう思うが新宿まで1時間もしないし私にとっては十分だ。

そんなに八王子やら東京がいいならしばらくいればいいじゃないかと思うが、就職で一旦長野に配属になるので仕方ない。関東に支社もあるが、都内にはないので今後住む可能性は低い。
なぜ八王子から通えるとこに就職しなかったのかというと、東京で暮らしていく自信がないからだ。東京で色々な人に会ったり、色々な物を見てきたが、競争や変化が激しい資本主義の象徴のような場所で向上心やスペックのない私のような人間は確実に置いていかれると思ったからだ。特に東京にいなければならない理由が何もないし、苦しみながならいたいわけでもない。
そういうわけで、東京からは離れることにした。

いざ引越しになると色々なことを思い出してしまい今までの引越しの中で1番寂しいかもしれない。それだけいい思い出が多いということだ。
特急で隣の駅に行けば小学生からの友達がいて、進学した地元の友達と会ったり、進学先で出会った友達と遊んだり知らない土地で1人ぼっちにならなかったのはありがたいことこの上ない。
他にも学校、バイト先、毎週食べてたラーメン二郎、3日でバイトを飛んだ吉野家とスーパー、友達の家、死ぬほど負けたパチンコ屋、思い出の場所がたくさん出てくる。
嫌だと思ったことやその時はマイナスだったことも今ではいい思い出だ。

東京でやりたいこと、行きたいところには大体行けた。野球もたくさん観に行って、ライブも連日行った。お笑いもたくさん観に行った。
自転車で山手線沿い走ったり、中山競馬場まで行ったりした。
書ききれない思い出をいつか忘れそうで少し怖い。
たった3年だったが、3年で様々な経験が出来たことは間違いない。

私のマンションの前の道はいずれ大きなバイパスになるらしい。
京王線も大きな工事をずっとしている。
バイパスが完成して京王線が進化した頃にもう一度この街に来たいと思う。

東京と八王子はいい土地であり、出会った人と思い出は最高だ。


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