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リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム EPISODE 13 『ロスト・ウィンクルム』 Vol.3

はじめに

 この度は数ある記事、作品の中から本作品(「リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム」)をお手に取っていただき、心より感謝を申し上げます。

 度々のお願いで恐縮ですが、お読みいただく際の注意事項を以下に添えさせていただきます。

 本作品は現在『note』のみで連載しております。その他のブログサイト、小説投稿サイト、イラスト投稿サイトでは連載しておりません。この作品は一部無料にて公開しているものですが、掲載されている画像、文章などは著作権フリーではありません。無断転載、コピー、加工、スクリーンショット、画面収録、AI学習及びプロンプトとして使用する行為はお控え頂くよう、ご理解の程よろしくお願い致します。

 この作品の物語はフィクションであり、登場する人物、場所、団体は実在のものとは一切関係ありません。また、特定の思想、信条、法律・法令に反する行為を容認・推奨・肯定するものではありません。本作には、演出上一部過激な表現が含まれております。お読みの際は、十分ご注意ください。





Chapter 89 「RED DEMON」


 *


 > サイ・デーグル第二本社前 琴球大通り

 現場はすでに地獄絵図だった。人々が悲鳴を上げながら逃げ惑い、次々と複数の鎧機怪物に襲われている。

 #アント・イヴィディクト凶化体/フレイムタイプ 七体
 #エイプ・イヴィディクト凶化体/ソルジャータイプ 五体
 #シャーク・イヴィディクト凶化体/ゾンビタイプ 三体
 #モスキート・イヴィディクト凶化体/ポイズンタイプ 四体

 市街地に現れたイヴィディクト亜種の大群。三メートルを超す怪物たちは人々の身体などをもぎ取り、燃やし、潰し、苦しめ、噛みちぎる。
 周囲の建物は破壊され、道路は明炎に照らされ、黒煙は夜の空へと上がっている。数機のヘリコプターは風を切り旋回している。まるで、あのとき――二十年前の戦争と災害の記憶を蘇えらせる光景だった。
 このイヴィディクトらは自ら人が変身しているものではない。フェムトEDCを打たれた者が強制変身させられた姿だ。
 警察、消防隊は市民たちを避難させ、派遣されたルートの特殊部隊はイヴィディクトたちと交戦。特殊部隊が持つ凄まじい火力は凶化体亜種たちを次々と消滅させていく。
 だが、そんな攻撃も微動だにしない二足歩行型の紅の鎧機狼竜。伝説上の生物『ドラゴン』と神話上の存在『魔人』を掛け合わせた全長一五メートルの巨体は、前方にいるルート特殊隊員と警察、装甲車三台に向けて黒い嵐を放ち、空中へ舞い上がらせ、肉体、車体を斬りつけ、紅黒のブレスで焼き尽くした。
 足下に倒れている死体からエネルギーを吸い取る。その後方から一台の装甲車が突進した。しかし紅の鎧機狼竜は体勢を崩すことなく大木のように立ち続けている。
 後退する装甲車。黄色い目を見開いて、紅の鎧機狼竜は黒光線を放つ。装甲車は二つに切り裂かれ、爆発炎上した。

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