言語化力
はじめに
自分の今悩んでいることを端的に表している題名でした。
人がどの本を買うか決めるときに重視するのは内容だけではありません。
題名やデザイン、厚さといった一見「内容とは関係のなさそうな要素」が読者に手に取らせるきっかけになったりもします。
「はじめに」の章を1、2分読んだだけで、言葉の持つ可能性に引き込まれていき、レジへ進みました。
どんな本?
「どうしたら自分の感情や思いを言語化できるか」だけを知りたければ、4章のうちの1章だけを読めば良いと思います。
この本は書くための実践的なハウツー本、というよりも言葉の無限の可能性を教えてくれる本です。
サブタイトルの「言葉にできれば人生は変わる」
は大袈裟に聞こえるかもしれませんが、
言葉で人生を変えてきた三浦さんの原体験が綴られています。
感想
同じ本を読んでも、刺さる言葉は人それぞれ
置かれた環境、心境、価値観が違いますもんね。
今の自分に響いた言葉のうち、二つだけ紹介します。
どういうことかというと
100万人に届く言葉よりも、100人の行動を変える言葉に価値がある
広さより深さですね
これまでに何冊か自己啓発本を読んできましたが、新しい価値観を与え、些細な日常生活の行動や捉え方を変えてくれた本は1、2冊ぐらいです。
たった一人に対してでも、価値観と行動が変わるきっかけになる言葉を紡げるような人間になりたいですね。
どういうことかというと
総論は誰に取っても同じであり、原体験からでた生の声こそが人に強く響く。
最近「人の話を聞く」ことや「聞き役に徹せる」姿勢がいくつものコミュニケーション本で推奨されていますよね。
また、自分を語ることの愚かさを、チクリとつついた本などもあります。
聞き役に徹すること重要性が高まる中で、「個人的なエピソードを伝えよ」というメッセージはやや変化球気味でした。
みなさんも、自分語りをした後に感じたことありませんか?
自分を語ることに対して必要以上に敏感になっている
忌み嫌うことさえあった
「自己顕示欲」という俗っぽさへの嫌悪感を覚える
個人的なエピソード語りを控え、思想や価値観といった「総論的なこと」を好んで話す私には、深く刺さったページでした。
でも思い返せば、あらゆる「総論」の中でも、自分の原体験から生まれた「総論」が私の日々の考え方や言動に強く影響しています。
どんな名言格言よりも、実体験からで生の声には敵わない
ということですね。
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