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【日記】松尾スズキ×8人の女優/2023年1月25日(水)

 例年は毛布2枚重ねで寝ている時期だけれども、今年はまだ1枚。それでも、布団の中は十二分にあったかいので安眠を続けられている。
 朝起きて、デジタル時計の室温を見たら3℃。昨日までとはまた打って変わって急激に冷えたので、さすがに今日はすぐに靴下を履いた。
 ミニ電気ストーブでしっかりと体の芯を熱いくらいに温めた。だからそれほどの寒さを感じることなく過ごすことができた。気温が20℃から15℃になった時期はあんなに冷え切っていたというのに、人間の体ってやっぱり不思議である。

 昨夜、『松尾スズキと30分の女優』を一気に観直した。2021年にWOWOWで放映されたもの。「吉田羊の乱」「多部未華子の乱」「麻生久美子の乱」「黒木華の乱」と、それぞれ30分弱の中にいくつかのコントが収められており、大人計画のメンバーなどがガッチリと脇を固めているものの、基本的には二人芝居。ハチャメチャで奇想天外な脚本と演出にしたがい、見事な芸を各々が披露してくれている。

 観ている最中は唖然とさせられることばかりなのだが、以降、フとした瞬間に思い出しては笑い……を延々繰り返し、「こりゃ、何も手につかん」と早々に諦めた。今日はもうこの“松尾ワールド”に身を委ねようと割り切った。

 で、昨年放映された『2』もイッキ観。こちらは「生田絵梨花の乱」「松本穂香の乱」「松雪泰子の乱」「天海祐希の乱」。同様に、とてつもない刺激を脳に受けまくった。

 左利きのくせに、最近は右利き化が激しい。左利きはたしか「右脳」が発達するんだよね。で、こっちは“閃き系”の働きを担っていたと思うが、右利き化してるということは、右脳が退化している可能性がある。
 だから意識的に「左」を使うようにしている。そして、松尾さんのコントは「右脳」にショックを与えるような気がする(あくまでも感覚で)から、とてもありがたい。

 この流れとリズムのまんま誰かにインタビューしたら、絶対におもしろいものになったはずだ。いやこれも、前々から取材に行く前日とかに試みていた作業。お笑いやトーク番組などを観て、たくさん笑って脳を柔らかくしておくと、けっこうスムーズに本番に臨めるものなのだ。どんな取材だろうが、朝、顔を洗っているときに“餌付く”のは変わらないけど。

「うまくいった」なんてのは、ひょっとしたら、独りよがりな思いかもしれないが、でも、ボクサーから「ボクシング以外」の話を引き出すことをおもしろいと考える人間が「ボクシングだけ」に凝り固まっていたら、それは土台無理な話。だからむしろ、SNSとかでは「ボクシングの話」をしない。それを「おもしろくない」と思っている人がたくさんいるのも知っている。でも、「ボクシングが好き」だからといって、ボクシングのことしか頭にないやつはとてもつまらない。「ボクシングを愛している」ことと、「ボクシングのことしか考えない」は、決してイコールではない、というのが持論だ。

 話をドラマに戻す。そもそも天海祐希姐に、何度も何度も「ヌレヌレ」って言わせるか?普通(笑)。まあ“普通”じゃないから巨匠なわけなんだけどね。姐さんもノリノリでやってたし!(笑)。
 以前から好きな女優さんばかりなのでスッと入っていけたし、8人全員がそれぞれの個性と色、そして意外性を大いに発揮していて本当に素敵だった。
 両シリーズとも今はWOWOWオンデマンドやParavi、hulu、FODなどでも配信されているので、「バカバカしいことを真剣にやる」のが好きな方はぜひご覧いただきたい。
 またこの3月に、「松たか子&長澤まさみ」で新作が放映されるとのこと。おそらくそれの前に2シリーズとも再放映されるはず。DVDが出ていないので、録画して永久保存だな。

ボクシングの取材活動に使わせていただきます。ご協力、よろしくお願いいたします。