見出し画像

祝・『真田丸』配信再開&『救命病棟24時第1シリーズ』24年ぶり再放送

 1月下旬から、さる季刊MOOKの原稿、編集作業にとりかかっていた。その後、毎月嬉々として書かせていただいている『ボクシング・ビート』誌の記事の仕事も加わって、当ページのボクシング批評やら日記やらを書く余裕がなかった。
 いや、本当のことを言えば、時間はあったかもしれない。なにせ、どんなに忙しくても、こそこそと『真田丸』を観ていたのだから。

 prime video経由でNHKオンデマンドに加入している。なんだかんだいって、NHKの番組に好きなものが多いから。中でも大河ドラマ好き。そして、配信再開をとりわけ楽しみに待っていたのが『真田丸』。出演者の不祥事やらなんやらで、長らく配信ストップしていたもの。ぶっちゃけて言わせてもらえば、作品に罪はない。『不適切にもほどがある』ではないが、昨今の“コンプライアンス”に振り回される状況、異常すぎやしないか。
 話は逸れるが、天才クドカン本領発揮だな。言いたい放題、やりたい放題の作品で、昭和世代にとっては胸のすく思い。かといって、平成→令和を揶揄しつつも、決してないがしろにはしていない。ホント、絶妙なバランスをキープしている。天才だけど、そのバランスを取るために、どれだけ考え、頭を悩ませたか。その“努力”の時間を思うと胸が熱くなる。

 というわけで、もう一方の天才・三谷幸喜作品の『真田丸』。DVD、もしくはブルーレイを購入したい筆頭作品だが、今のオレには残念ながら、情けないかぎりだがそんな余裕はない。なので、元日から配信再開となった暁には、嬉しくて小躍りした。

 本放送以来、8年ぶりに観る作品は、もちろん憶えている場面も多々あるが、なんだかとても新鮮な、まるで初見のような感覚で対峙できている。
 テレビの大きい画面で観たい気もあるが、PCにイヤホンを差して観るのが最高に良い。さながら映画館で観ているような音響・音質を味わえるからだ。そして、草刈正雄、遠藤憲一のロートーン・ボイスがとにかく腹にズシーンと響き渡る。

 いやもう、とにかくおもしろい。おもしろすぎる。『新選組!』『鎌倉殿の13人』と、この三谷大河三部作は、生涯の宝物だ。

 ちょうどいま、第13話までの第1部「青春篇」を観終えたところだ。徳川との「第1次上田合戦」までを描いたものだが、草刈正雄演じる真田安房守昌幸が仕掛けた策は、ボクシングを見るのにも大いに生きる“駆け引き”で、痛快すぎた。

 年数でいえば、もっと長いこと観たくて観たくてたまらなかった『救命病棟24時』の第1シリーズも、24年ぶりに地上波再放送されて歓喜にむせび泣いた。これも、ストーリーやセリフ、出演者との契約等(!?)によって、放送はおろか配信でも“お蔵入り状態”となっていたもの。もう、一生観られないと半ば諦めていたものがついに解禁されたのだ。
 常に第2シリーズからしか観られなかったなんて、あまりに不健康じゃないか。江口洋介演じる進藤先生と、松嶋菜々子演じる研修医・小島の“はじまり”がなければ、このドラマの意味合いが半分くらい損失だろう。
 こっちもしっかりと録画して、少しずつ少しずつ味わいながら、感謝しながら観ている。

 もう、この勢いで『いだてん』もまたやってくんねーかなぁ。重ね重ね言うが、作品に罪はなし。そんなもの気にしてたら、何もかも放送・配信できなくなっちゃうよ。人に話せないことなんて、人間誰しもが持ってるものなんだから。

ボクシングの取材活動に使わせていただきます。ご協力、よろしくお願いいたします。