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【日記】力漲/2022年12月28日(水)

 久しぶりにたくさん歩いたことも手伝ったのだろう。昨日はどうしても焼肉を食べたくなったので、近所のスーパーで安いオーストラリア産の牛肉、キャベツ、もやしを買ってきた。ホットプレートはあるにはあるのだが、もう10年近く稼働させていないので、なんとなく使いたくなかった。だからフライパンで焼き、皿に盛る。キャベツともやしはサラっと炒める程度。そしてエバラ焼肉のたれをぶっかける。もちろん、白飯を添えて。米も切らしていたので、『宮城県産ささにしき』というのを初めて買ってみた。「20%引き」という表示と、サンドウィッチマンが推奨しているのが決め手になったのだ。
 腹に染み渡る。体に力が漲ってくるのが手に取るようにわかる。やっぱり肉は美味い。そして『ヤオマサ』が提供する肉は良い。
 50にもなると、同世代の仲間たちから「もう、カルビは食えないね」なんてことをよく聞くようになったが、自分にはまったく関係のない話だ。食中毒にはさすがに屈したが(※11月10日『~プロローグ~久々の現場取材。現着まで日記』https://note.com/bjakira2004/n/n6c8460d0c7f7参照)、胃がもたれるなんてことは全然ない。
 さらに、意外にもキャベツともやしも最高に美味かった。自分でいうのもなんだが、ちょうど程よい炒め加減。パリッとした食感も残っていて、山のような量をさらりと食べてしまった。

 しかし、(自分にとっての)贅沢をすると、後で困る。今朝起きてからは、異様なほど胃が活性化しており、空腹との戦いがいつも以上に厳しくなった。

 平田良介引退の報。大いなる夢を抱かせる選手だっただけに、ここ数年の状態は、大病をしたということもあったものの、あまりにも寂しい。自分にとってのいちばんの思い出は、マツダスタジアムのビジターパフォーマンス席から観た、延長勝ち越しホームランをかっ飛ばしてくれた姿だな。亀澤恭平とカメラに向かってポーズしたやつ。あとは、ライトの守備、走塁での野球脳の高さ。本当に良いプレーヤーだった。

『贖罪の奏鳴曲』(中山七里、講談社文庫)読了。過去の罪を背負う弁護士・御子柴礼司の物語だが、『テミスの剣』『ネメシスの使者』の埼玉県警・渡瀬の登場が深みを持たせる。この書では触れていないが、渡瀬も過去に傷を負う男。どちらも読んでいる読者は、渡瀬の執念の礎を知っているから、より没入することができるわけだ。御子柴、渡瀬、ともに“贖罪”の生を生きる者同士、これはオレ自身の人生にも置き換えて考えることができた。

 あまりに重い物語を読んでしまったため、頭を軽くしようと、先日ブックオフで手に入れた『美女と野球』(リリー・フランキー、河出文庫)を読む。90年代前半に、『クロスビート』(シンコーミュージック)に連載されていたエッセイをまとめたもの。SEXと下ネタがメインという内容で、いまのこの時代ではありえないくらいハチャメチャな内容。だけどさすがリリーさん、“真”を突くものばかりで、唸らされたり爆笑の連続だったり。
 何だかオレも久しぶりに下ネタ書きたくなってきた。昔やってたエキサイトブログなんて、それこそメチャクチャだったからなぁ。

 で、トップの写真は、昨日撮り忘れたので、今日のリベンジ。肉は豚バラに変わってるけど、野菜とご飯は変わらずだ。キャベツともやしてんこ盛りなんて、「オレはウサギか!」ってくらいの雑さだが、これが見た目に反してホント美味い。

 今日も肉を食べたので、血がたぎる。

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