Day63→「親ガチャ」。
ウチは外れ。
テレビ番組で紹介されたとかで、巷で話題になっている「親ガチャ」。テレビの影響力なんて随分低くなったモンよ、などといっても、まだまだ健在な証拠でもある。
「ガチャ(商標)」とは、一般名称で言うと「カプセルトイ」のこと。硬貨を入れてハンドルを回すとカプセルが出るアレのように、親を自分で選べないことの例えとして使用されているようだ。
土井隆義さんという筑波大学教授の方が書いているが、社会制度の設計ミスが原因で、親という運に左右されなければいけないというのは辛い話である。そして、それを受け入れざるを得ないと思わされているのだろう。
また、漫画家でコラムニストのカレー沢薫さんも、
親ガチャというのは、単に親に経済力があれば当たり、なければはずれ、というわけではない。
と書いているとおり、単に「実家が太い」だけでは運が良いとは言えないのである。格差が固定化され、社会のシステムがどうかしている、と結論づけるのが妥当ではないだろうか。
ウチの話。
お恥ずかしい話なので黙っておこうとも思ったが、フェアじゃないから書いてしまおう。どイナカ村出身で教育水準が高くないウチの親は、昔ながらの価値観が物差しとなっており、それが「当然」だと思っているのである。
私が実家にいた頃、父は極めて自分勝手で毎晩呑み歩き、母を困らせるのが日常茶飯事だったし、そんな家の子どもだから多分に影響されたハズである。もちろん反面教師的な意味合いも強いのだが。
今でこそ、多様な価値観が社会的に受け入れられるようになってきたし、解決策を探る様々な団体があるが、そういう家なので、学校にも家にも居場所がなかったし、解決方法も無かったのである。
ご紹介のとおり、かなり古風な家柄なのだが、何故か私に対して結婚しろとは言わないのである。まあ恐らくアイツは無理だろうという、ある種の諦め感で放置しているからなのだろう。親も人付き合い得意じゃないし。笑
ポジティブに考えるなら、そういう家だからものすごく思考が先鋭化された、と捉えることが出来るかもしれない。
とはいえ、残念ながら文筆家のようにマネタイズ(お金に変換)できないし、プライベートも酷いので帳消しに出来るほどではない。多少でいいからそのリターンが欲しいが、未だその気配も無い。
アレの話。
上にも散々書いたし、物事を勝ち負けとかで判断したくないのだが、明らかにダメである。運営には写真を変えろと言われる始末。盛ったところで、ねぇ。結局ルッキズムを許容する価値観なんですかね。あー悔しい。
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カプセルトイの空き容器のことを「ワクワクな抜け殻」と表現している方を見つけてしまった。なるほど素敵な表現である。
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