シェア
ふじこ
2018年11月24日 15:13
夜道を歩いていると、ついてくるものがあった。 街灯のしたで、私が立ち止まったら、ついてくるものの足音が聞こえなかった。消えたわけではない。もともと、足音というものがなかった。 ふりむいたら、そこに少年が立っていた。驚くのはこっちのほうなのに、なぜだか少年も一緒に驚いた顔をした。しらない少年だったが、どこか、誰かの顔と似ているような気がした。「ついてこないで」と私はつとめて不機嫌な声をだした