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教員からみたBizWorld #2「どうやって学校現場でアントレプレナーシップを広げるのか?」

お久しぶりです!今日は「どうやって学校現場でアントレプレナーシップを広げる?」というテーマでお届けいたします。

■ まずは前回のブログの要約!


前回は、
「アントレプレナーシップがなぜ学校現場で必要なのか?」
という視点でブログを書きました。
ぜひこちらの内容を知っていただきたいと思ったので、
ChatGPTを駆使して要約してもらいました。

こんにちは、学校の現場から「新しい風」を吹かせたいと願っている芹澤和彦です。今日は、学校教育に息づいている障壁、そしてその克服へのヒントをお話ししたいと思います。

さて、学校で教育活動を実施する際、皆さんはどんな壁にぶつかったことがありますか? 私が感じる最も大きな障壁は「コミュニケーション」、「お金」、「法律」の3つです。

実は、現在多くの学校現場で本当の意味での「コミュニケーション」が失われていると感じています。教員たちが心からの「子どもたちのために」という情熱を持って取り組んでいる一方、多忙となり過労が常態化しているのが現状です。ここには「お金」と「法律」の問題も絡んできます。

だからこそ必要な考え方。それこそが「アントレプレナーシップ」です。これはただのビジネス用語ではありません。法律を適切に解釈し、経済の流れを理解し、そして人々との深い繋がりを築く力…それがアントレプレナーシップの真髄です。

私たちが目指すのは、教職員が生き生きと働き、子どもたちがキラキラとした学びの時間を持てる学校です。そのための魔法の杖は、アントレプレナーシップの理念と実践にあるのです。

さて、この魔法の杖をどうやって手に入れ、そしてどう使っていくのか。その秘密は、次回のブログで明らかにしていきます。

楽しみにしていてくださいね。そして、新しい風を一緒に感じる仲間として、またお会いしましょう!

Summarized by GPT-4

少し粘ったのですが、garbage in, garbage outなのか、いまいちうまく要約できなかったので、もし気になる方がいらっしゃれば、こちらからご確認ください。


ChatGPT氏がまとめてくれた中にあるように、今回は学校現場が「アントレプレナーシップ」という魔法の杖をどうやって手に入れるか、といった視点で書かせていただきますので、以下、ご笑覧いただけると幸いです。

※ここからは、ChatGPT氏は使用しておりませんので、悪しからず!

■ 魔法の杖を手に入れよう!-学校現場にアントレプレナーシップが浸透していくポイント


繰り返しになりますが、
「アントレプレナーシップ」とは、一見するとビジネスの領域の言葉に見えるかもしれませんが、僕たち学校現場に関わるひとりひとりが涵養していくことを求められている概念です。

法律の理解や経済の流れへの洞察(※教育活動でさえ経済【ヒト・モノ・カネ・情報】の流れの上に存在します)、そして人々と深く結びつくコミュニケーションのチカラ。これがアントレプレナーシップと深くかかわる領域であり、ここが涵養されたら、学校現場で起きている多くの問題が解消されていくからです(私見です)。

では、このアントレプレナーシップという「魔法の杖」は、どのように学校教育の現場に浸透していくのか?
今日は、僕の考えるポイントを2つ紹介します。

ポイント①:「アントレプレナーシップ教育の教材を使う」

まず、もっともシンプルだけど難しい方法。
それが「アントレプレナーシップ教育の教材を使う」という方法です。

学校現場にアントレプレナーシップが浸透していく。
そのために、
アントレプレナーシップ教育の教材を使う。
というのは、まわりくどい視点かもしれません。

ですが、
アントレプレナーシップ教育の教材を使うということは、
そこにある価値を受ける児童生徒学生たちだけでなく、
そこに関わる学校教員もその価値に触れることができます

なので、
児童生徒学生たちはもちろん、
学校現場で働くひとたちも、
そして、もちろんアントレプレナーシップ教育の教材を提供する企業も、
多くの人たちにとってプラスに働きます。

個人的には、
すべての学校で「アントレプレナーシップ教育」をやったほうがいい
(むしろ学習指導要領にも記載してほしい)、
それくらいに思います。

ただ、それが難しい。
なぜ難しいかというと、
ひとこと、「コストがかかる」からなんですね。

少し具体的に紹介すると、
1つ目のコストは、
「既存の教科書や授業の流れと合わせるコスト」です。

学校では、年間を通して決められた授業があり、そこには検定教科書も存在しています。この中にアントレプレナーシップ教育のプログラムを組み込んでいくのはそもそも難しいという現実があります。

一方で、「総合的な探究の時間」や「選択授業」といった枠の中で実施することが(特に高等学校の現場では)やりやすい道です。ただ、ここで別のコストがでてくる。
それが2つ目のコスト「お金」です。

そもそも学校の予算は限られているため、新しい取り組みに投資することは容易ではありません。
「アントレプレナーシップ教育」と呼ばれる教材の多くは、
企業がプロダクトとして販売するもので、
そこには多大な経費がかかっています。

だから、どうしても値段はかかってくるんですよね。
ここを抑えようと思うと、教材だけを提供するサービスになってくる。
でも教材だけが学校にきても、その料理の仕方がわからない。
学校側も企業の対応が不親切に感じる。

アントレプレナーシップ教育を展開する多くの企業が抱えている悩みだと思います。

お金の問題は補助金などで賄えばなんとかなるんじゃないの?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ここでも大きなコストがかかります。
それが3つ目「補助金の申請は非常に煩雑でめんどくさい」ということです。

まず、多忙な学校教育現場において、教員から補助金申請をあれこれする余裕は皆無といって過言ではありません。
資料を読んでいるだけで時間が過ぎます。
そこも配慮して企業側が補助金を申請する場合がほとんどですが、
こちらももちろん人件費がかかり、申請の制限など多々あります。

そこを越えて無償で「アントレプレナーシップ教育」の教材を学校現場に提供できる企業はほとんどありません。

書いているだけでぽんぽんと
「難しい理由」があげられるのですが、
だからといって「やらない」理由にしてはいけないので、
どうすれば「アントレプレナーシップ教育」の教材を使用していけるか、
そして同時に、学校現場でアントレプレナーシップを浸透していけるかについて、次のポイントを紹介します。

ポイント②:「"アントレプレナーシップ"という言葉の認知を広げる」

そもそも、上記で書いたアントレプレナーシップ教育の教材を使用できないコストが立ちはだかる要因の1つに、
そもそも学校現場において「アントレプレナーシップ」という言葉さえしられていない現状があることがあげられます。

アントレプレナーシップ教育を実施する動機がそもそもないのです。

学校内の改革に働きかけている活動的な先生でさえ、
(この先生が発揮していることがアントレプレナーシップそのものであったとしても)
この言葉をご存じない方もいらっしゃいます。

ただ、この言葉を知り、
この言葉の本質を探究しながら、内省しつつ活動を実施されれば、
改革推進の活動も関係者みなさんにとってより良い形でブラッシュアップできることは間違いありません(それがアントレプレナーシップを発揮することと同義だからです)。
※めちゃくちゃ上から目線で申し訳ありません。。。

こういったことも予想できるので、
やはり僕は多くの方々と一緒にまずはこの「アントレプレナーシップ」という言葉を広げていきたいなぁと考えています。

まだまだ時間がかかるといえど、できることを一つ一つ地道にやっていくしかないんですよね。
これが、僕がこのブログの母体であるBizWorld Japanさんに協力している理由です。

ということで、
現状「アントレプレナーシップ」という言葉の認知を広げていくために、
BizWorld Japanさんと共にどのような活動をしているか、
いくつか紹介いたします。

①勉強会の開催:教員向けのアントレプレナーシップの基礎やその重要性について学べるセミナーやワークショップを定期的に開催しています。

たとえばこのような企画。https://entrepreneurshipeducationlab03.peatix.com/

ここでは、
成功も失敗も含めた事例の紹介をご登壇者の先生方にご紹介いただきます。
まずは知ることで、教材導入のきっかけになったり、アントレプレナーシップに関する学びの入口になる。

毎回、アントレプレナーシップという言葉は聞いたことはあれどはじめて実践内容に触れるとおっしゃられる先生方もいらっしゃり、
このような地道な勉強会の輪を広げることの意味をひしひしと感じています。


②研修プログラムの提供
:教員がアントレプレナーシップ教育の技術や知識を身につけるための研修プログラムを提供しています。

8月18日(金)には、兵庫県が主催の教員研修がありました。

ご参加いただいた先生方は、小中高、公立私立、支援学校の校種を問わず、30名近くにのぼりました。
兵庫県の先生方が中心ですが、北は岐阜県、南は大分県と、全国各地から
「アントレプレナーシップ」をキーワードに、この教員研修にお集まりいただきました。

ご参加いただいた先生方の振り返りから、1つご紹介させていただきます。

"今回のbizworldのイベントを通して、言語化できない感情の揺さぶりを感じた。これは書物に記載されているものとは全く異なり、実際にやってみるとうまく販売できなかったり、限られた時間内でアイデアをまとめないと家賃と人件費がどんどん差し引かれていくなど、リアルな体験だった。感じた焦りや、ピッチが認められて融資を得られた時の高揚感などが特に印象的。自身でもいつか必ず起業してみたいとも思うし、このステップ自体は授業作りや家庭生活でもベースにできる考え方だった。何よりここにいるメンバーと話している時は楽しかった。どんな意見を出してもお互いに建設的な話し合いが成立する。同じステージ、マインドでの会話の成立を感じられた。"

このような熱心な先生たちが学校間でつながること。
それぞれの現場で、アントレプレナーシップを発揮し、
時折交流し、さらにそれぞれの実践を磨いていく
こと。

とても重要な機会だと考えています。

③アントレプレナーシップイベントの実施:学校教育と企業の垣根を超えたイベントを実施することで、アントレプレナーシップの認知拡大をしています。

7月22日(土)には、京都のStartup Mix Juiceさんを主催としたイベントが開催されました。

学校の先生を中心に、企業人や大学生など多様な人が交流し、アントレプレナーシップがいかに必要であるかを対話する貴重な時間となりました。

学校現場代表として、こちらでご登壇された池田靖章先生(現・学校法人聖母女学院常任理事・香里ヌヴェール学院学院長兼中学校高等学校校長)は、まさにアントレプレナーシップの権化ともいえるような方です。ぜひとも、多くの学校教員のみなさんに、池田先生のお話をどこかの機会で聞いていただきたいし、池田先生の最近のご著書も本当に良書ですのでぜひ。


以上、アントレプレナーシップの認知を広げるための活動を3点紹介してきましたが、こういった機会がまだまだ必要なのです。いろんな企業さんとタイアップしてさらに活動を広げたいし、どんどんメディアさんにも取り上げていただきたいなぁと考えています。

そして、アントレプレナーシップの認知を広げる活動を、多くの企業や学校現場の先生方が実施していってほしいと思います。

■ 本日のまとめ-学校現場にアントレプレナーシップを広げる目的は「起業家育成」ではない?!


こういった活動を多くの人たちがコツコツと実践していくことで、
少しずつ学校現場に「アントレプレナーシップ」という言葉が浸透していく。
同時に、「アントレプレナーシップ教育」の必要性が広がり、その教材を利用する動機が生まれていく。

結果的に、児童生徒学生たちにも、アントレプレナーシップ教育を受ける機会が生まれる。

今、これが必要なことなのだと僕は考えています。

繰り返しになりますが、
学校現場で教員をしてきた僕は今、
日本の学校教育の多様な問題を解消していくための手段として、
「アントレプレナーシップの涵養と浸透」が最後のキーワードといっても過言ではないくらいの気持ち
でいます。
そのために、
アントレプレナーシップ教育が広がっていくことに大きな意義を感じています。

「アントレプレナーシップ教育」ときくと、起業家を育てることだという認識がまだまだあるかもしれません。
そうなってしまうと、多くの学校教育関係者は自分には関係ないと思ってしまいます。
なので、最後に、
「アントレプレナーシップ教育とアントレプレナー教育を分けて考えましょう」という提案をします。


起業家を生むことを目標にした教育をアントレプレナー教育(起業家教育)」とし、
起業家的な精神や思考、行動規範を涵養することを目標にする教育を「アントレプレナーシップ教育(起業家的精神・思考・行動規範を体験する教育))
として区別する。


こうすることで、
一部の起業家を目指した生徒たちのためのアントレプレナー教育(起業家教育)

すべての生徒たちに届けた方が良いアントレプレナーシップ教育とを分けて考えることができる。

すると、
"「アントレプレナーシップ教育」ときくと、起業家を育てることだという認識"になることを避けられる。
アントレプレナーシップ教育は学校教育の現場で必要なのだという認識も広げやすくなる

※もちろん、アントレプレナー教育の文脈でアントレプレナーシップ教育は含意されていることがほとんどです。

もう一度、前回のブログから引用させていただきます。

学校教育の現場で、たしかに良き方向に向かって改善を続けながら(0から1を創りながら)組織のメンバーがイキイキと働ける、そして子どもたちがワクワクとした学校生活を過せている現場の管理職、ミドルリーダー、そして若手がいる学校は、法律を理解し、お金の流れが健全で、コミュニケーションが円滑です。

つまり
アントレプレナーシップを発揮している現場では、本当の意味で良き教育が行われている。

だからこそ、アントレプレナーシップそのものが学校現場でどんどんと広がって欲しいと、僕は考えているのです。

「アントレプレナーシップ教育が広がることで、学校現場におけるアントレプレナーシップが涵養される」

私見ですが、僕の仮説です。

ということで、
本日は、学校現場にアントレプレナーシップを浸透させていくためのポイントを2つ、ご紹介させていただきました。

どんどん、
この「アントレプレナーシップの認知拡大」そして「アントレプレナーシップ教育を実施する輪を広げる」ことを積極的に進めていきたいと思います。

同業他社の人たちが手を取り合えば大きな力になるはずです。
一緒に新たな価値を創っていきましょう。

それではまたお会いしましょう!



〈ライター〉

芹澤 和彦
私立高校教員(2023年度より講師)
教育クリエイター
BizWorld認定フェロー兼アドバイザー
Vital Few Business Academy代表

<経歴>
立命館大学時代はアメリカンフットボール部で学生日本一を経験。その後、同大学の言語教育情報研究科へ進み、大学院で教職免許を取得。在学中に留学を経てTESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)を取得。初任校は京都市立堀川高等学校に勤務し、探究基礎の企画立案や SGH(Super Global High School)事業を担当。2年連続で堀川研究大会における授業者に任命され、全国100名以上の先生方に授業見学をしていただく。 その後、大阪私立高校に転勤。2019 年にはこれまでの英語教育の授業実践や特別活動の実績が評価され、EF Excellent Award in Language Teaching において日本二位に選出。また、ICT を駆使した授業実践が評価され、Microsoft Innovative Educator Expertの認定を受ける(2019-2022)。2020 年より、大阪高校に勤務。突如コロナに見舞われた2020年はオンライン関連の整備や先生方の遠隔授業支援を行い、軌道にのるまで奔走した。2021年より探究コースのサポートに入り、「探究基礎」授業や生徒自身が授業を創るといった問題発見型学習の実践を深めている。
2023年からは独立し、授業実践は深めつつ、教育クリエイターとして学校内外で多様な活動を行っている。

<BizWorld認定フェローになった想い>
アントレプレナーシップは必ず今目の前の子どもたちを救うチカラになる。
そして未来を、良き未来にする。
だから、日本中の学校現場に広げたい。
そのために、まずはアントレプレナーシップ教育を実現できる教員を増やしたい。
そう思っています。

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