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自分という人間を知っているという誤解

あなたはもっとも多くの時間をともに過ごしている5人の平均である。
 
アメリカの起業家自己啓発家であるジム・ローソンさんの言葉です。
この言葉、最初に聴いた時に結構衝撃を受けました。
そして、そんな単純なわけないじゃない。とも思いました。

行動分析学という学問では、環境によって人が作られると考えます。
例えば、日本ではすぐに「すみません」と謝ります。
そうすることで謙虚さを相手に伝える、人顔関係を円滑に進めるための成功体験に基づいて行動が強化されています。

アメリカは、謝罪はしない文化です。
なぜなら、謝ることで部が悪くなり格下に見られたり、責任を追及されたりと謝ることのリスクが大きいからです。


文化の違いで全く逆の人間性に変わりました。
このように環境が人間を変えるなら、一番永く一緒にいる5人から受ける影響は多大であり、したがって上記の名言に繋がります。


ならば、付き合っている人を変えるのが一番手っ取り早い自分の成長方法です。
くだらない仲間もいいですが、人として憧れる上司や先輩、パートナーとできるだけたくさん時間を共有しましょう。


また違った視点からも証明してみましょう。


自分はこんな人だ!と思っている自分像というのは思い込み半分、理想半分。
だって、話す相手や自分の属すコミュニティによって自分という人間は変わるでしょう?


家族といる時の自分や地域コミュニティの中の自分、職場の自分や、友人たちと一緒の時の自分。
全てが全く一緒の自分だと思えますか?そして、では、嘘の自分がいるのでしょうか。


ここでもう少しミクロの視点に。
嘘の自分、て果たして日本語として成立しているのでしょうか。
自分、という個人に嘘と本当をつけるとしたら、それは誰が決めるのでしょうか。誰が認証してくれるのでしょうか。


結局人間は一人では存在を証明することすらできない存在です。

自分とは、周りの人間が、あなたはこんな人、と考える輪郭によって形成されているのです。
そして、相手の形がそのまま自分の形になります。デコがあればボコがある。光があれば影がある。

この辺りはまた改めて詳しく書いていきます。


人は皆自分の心の形で相手を形成するんです。
なので、客観で見た時、自分とは自分をよく知る人たちが作り出す、思っている人そのものであるのです。

周りの人間が気にくわないなら、自分もきっと気に食わない人間です。

逆に、周りの人間が愛おしくて仕方ないなら、あなたはたくさん愛されています。



あなたは、どっち?

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