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【海外ビジネス】ドバイの立憲君主制の怖さを体験する【海外移住】

少しご無沙汰。
今日は表題のトピックで、Let’s get started!

UAEは立憲君主制の国であり王様のいうことは絶対です。

そのため、朝起きたらいきなりルールが変えられたりすることが普通に起こります。
私は世界がコロナパンデミックとなった2020年3月に日本へ一時帰国しましたが、その際の実際の体験から一例をご紹介。

2020年3月23日

全世界的にコロナが蔓延し、アメリカでは緊急事態宣言が出されるなど各国で規制が強化されます。ドバイで普段通り仕事をしていましたが、突然友人のエミレーツCAから電話がかかって来ました。
『3月25日昼12時から国境を封鎖し、UAEの出入国を原則禁止する。』
当時、エミレーツの東京便は羽田が運航停止となり、成田便だけがA380で運行されていましたが、24日発ドバイ発が最終便となる、と。

日本では鎖国するとなれば官邸や国会で議論するので情報を事前に知ることが出来ますが、ドバイは王様が独断で決めるため事前情報なしにいきなり国境封鎖が行われます。

パンデミックになった場合、ドバイの医療体制に不安があったこと、身内が重篤な状況で長くは持ちそうもなく、ドバイに残ると最期を看取れなくなる可能性があるため迷わず帰国を決断。

もはや帰国というよりは、脱出

出入国禁止予定を聞いたのが23日の夜19時頃。日本行きの最終便の出発時間が午前2時55分で、離陸するまであと8時間しかない状況!
→あわててエミレーツに電話をすると全クラス満席で席が取れないと一度は断られる。
→何とか搭乗させて欲しいとネゴ。
→そして23時過ぎに席を用意したと電話があり急いで空港へ。

さて、どうして乗れたのか?

キャンセルの嵐

ビジネスOPENチケット

これを持っていたことに救われました。(あとプラチナメンバーだったのもある)
これは、若いころに中東ビジネスを一から教えてくれた師匠直伝のリスク回避方法です。また、このお陰で家族の最期を看取ることもできました。

(※OPENチケットとは?
搭乗区間と有効期限だけが決められており、フライトの予約をせずに購入することができる航空券)

簡単な荷物だけを持ち、ホテルレジデンスのマネージャーにもしばらく帰って来れないことを伝えて、あわてて空港に向かったことを今でも鮮明に覚えています。

静まり返った空港

そんな思いをして何とか帰ってきた日本。
日本に帰国してまず一番びっくりしたのは、この頃普通に居酒屋で飲んでいる人が多かったことでした。WTF。

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